2020年度産学連携マーケティング授業(花き業界)

2020年度の課題解決型・産学連携授業(マーケティングゼミナールA,B)を6月下旬から7月にかけて日比谷花壇様にご協力を頂き実施しました。創業明治5年、140年以上の歴を持つ花き業界のトップ企業です。「HIBIYA KADAN」のブランドをはじめとする店舗事業(フラワーショップ)に加えて、ブライダル事業、法人事業、ライフサポート(葬儀)事業など花きに関する様々な事業を展開しています。

新型コロナウイルス感染症の影響で春学期の授業が全てオンラインで実施されることとなったため、今回はZoomを活用して産学連携授業を行うこととなりました。

まず、日比谷花壇人事部の竹内様から花き業界や日比谷花壇様の取り組みについて講義を頂いたうえで、マーケティング本部の中村様から若い男性をターゲットとしたマーケティング施策について検討する課題を提示頂きました。身近な若い男性のペルソナを意識して提案を検討してほしいとのことで、学生は一般的な情報の収集に加え、身近な友人へのリサーチなどを通じて課題に取り組みました。

講義では、現在行っている新たな取り組みについても紹介いただきました。課題の背景として花き業界が抱える課題(悩み)についてもお話を頂きました。

花き業界になじみがない学生も多く、初期段階では、リサーチや考察が十分ではなかったり、具体性に乏しいアイデアも少なくありませんでした。そこで、これまで学んだマーケティングのフレームワークを活用しながら具体的な施策を考えるように取り組んでもらいました。

最終的にレポート提出によって選抜された6名の学生が日比谷花壇様の前で課題に対するプレゼンテーションを行いました。

学生からの提案例

学生からの報告に対して日比谷花壇様から着眼点や分析についてのご講評を頂きました。学生にとって、他の学生の発表や日比谷花壇様からの講評によって自分に足りなかった視点などが明確になったとの声が出ていました。今回産学連携授業に取り組んだ学生の感想をもらっていますので、いくつか抜粋して紹介します。

「日比谷花壇さんのオンラインによる講話で、花き業界について初めて知りました。正直、業界の名前も、企業の名前もこれまでほとんど知りませんでした。新しい業界を知るという意味でも非常に良い機会となりました。また、具体的で実践的なマーケティングのお話を聞くことができ、今回のような機会は大変貴重だと感じました。」

「企業の担当者の方と非対面式にはなってしまいましたが、Zoomを用いて直接お話を聞き、実際の現場を想像しながら受講できたため、産学連携課題はとても有意義でした。1、2年で基礎や理論を中心に学び、3年になりこのような課題に取り組めたことで、ようやく学んだことを少しずつですが、実践的に活用できるようになったのかもしれないという実感がわきました。」

「今回の課題で初めてペルソナ設定から商品企画まで考えることを行いました。今回のペルソナ設定での反省点としては、ペルソナの家族構成や生活についてはもちろんのこと、もっと深く価値観などを考えたほうが良かったと思いました。今回プレゼンテーションの代表として選ばれていた学生はペルソナ設定がしっかりとできた上での提案だったと感じました。」

「(日比谷花壇様から)ご指摘いただいた仮説とファクトの使い分け・区別は改善しようと思いました。事実かどうかわからない推測のものである仮説を、ファクトと一緒に説明すると誤解を招く可能性があると感じました。この点は、次回の産学連携課題はもちろんのこと、その他の課題にも活かしていきたいと思います。」

日比谷花壇様には貴重な機会を頂き誠にありがとうございました。特に講義や講評にご参加を頂きました日比谷花壇の高橋様、向江様、中村様、竹内様には厚く御礼申し上げます。また、今回の取り組みにあたって本学キャリアセンターにも協力を頂きました。関係者の皆様に御礼申し上げます。

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