株式会社日比谷花壇に協力頂き
産学連携ゼミナールを実施しました
(2023年度春学期)
1.産学連携ゼミナール概要
マーケティング戦略コースでは、3年生のゼミナール履修者を対象として、産学連携ゼミナールを実施しています。
産学連携ゼミナールは、企業の方にご協力を頂き、マーケティングに関する課題に学生が取り組む体験型演習プログラムです。マーケティング理論の実践や企画力・提案力・論理性といった能力の向上、企業・業界研究を通じて自身のキャリアビジョンの明確化をはかることを目的としています。
2023年度春学期は、花き(フラワービジネス)業界のトップ企業である株式会社日比谷花壇様(以降、日比谷花壇)にご協力を頂きました。
2.今回の課題と学生の提案
まず、日比谷花壇から人事部の向江様、三井様、営業企画部の窪川様にご来校頂き、事前講義として花き業界や企業を取り巻く環境変化と、今回の課題の説明を頂きました。人事部の三井様は本学観光学部のご出身で、身近なところに卒業生がいることを改めて実感することとなりました。
今回学生に提示いただいた課題は、「毎日花のある暮らしの楽しみを世の中に提案する ブランド『ハナノヒ』をどのようにすればもっと使ってくれるユーザーを増やせるか?」、というものです。「ハナノヒ」ブランドには、定額制のサブスクリプションサービスと、店舗で花を選べる「ハナノヒ」、定期的に自宅まで届けてくれる「ハナノヒ365」があるほか、お花や植物にまつわる写真をシェアして楽しめる完全無料のコミュニティアプリ「ハナノヒBe」があります。
あえて日比谷花壇という名称を用いないことで、日比谷花壇という名前になじみのない、花にあまり関心のない層や花との接点が少ない層をターゲットにしているそうです。
<事前講義>
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今回はマーケティング戦略コースの各ゼミナールで複数のグループを編成し、グループ毎に検討を行いました。今回ご厚意により「ハナノヒ」のサービスのお試しもさせて頂くことができました。参加学生の多くが、花にあまり関心のない層や花との接点が少ない層であるため、サービスの体験もしながら活発な意見の交換やアイデアの検討がなされました。ゼミナール教員のアドバイスなども経ながらアイデアを提案へと形にしていく作業は、単に思い付きでアイデアを出すのとは異なり苦労もあったようです。
各ゼミナールで選ばれた代表グループが最終報告会の場で、日比谷花壇の方々に対して提案を行いました。今回5ゼミナールの中で最優秀賞と優秀賞を選定頂き、矢野尚幸ゼミナールの代表グループが最優秀賞、菊池史光ゼミナールの代表グループが優秀賞を受賞しました。受賞者には、日比谷花壇様のご厚意で、素敵な花束のプレゼントを頂きました。窪川様からは、学生のアイデア・提案に対して高い評価を頂き、ぜひ企画の検討を進めて実際の施策に生かしてみたいと前向きなコメントを頂戴しました。
<学生の報告>
矢野ゼミナールの報告
菊池ゼミナールの報告
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<日比谷花壇様からの講評>
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<記念品授与>
3.提案を終えて
3年生にとっては、初めての産学連携ゼミナールです。良いアイデアも少なくなかった一方で不慣れなところや、見せ方、説得の部分が弱かったなどの反省も見られました。参加学生の皆さんには産学連携ゼミナールの振り返りをして、よりよい提案をしてくためにどうすればよいかを考えてみてほしいと思います。
今回、大変貴重な機会を提供頂きました株式会社日比谷花壇の向江様、窪川様、三井様に厚く御礼を申し上げます。
4.ご協力いただいた企業からのコメント
学生の皆さんの発想力や観点、プレゼンテーションのまとめ方を含め、非常にレベルが高く、個人的にも刺激を受けました。今後、学生の皆様が様々な可能性を広げていくことが楽しみです。(株式会社日比谷花壇 人事部 向江様・三井様)
熱の入った学生のプレゼンはとてもワクワクするもので、胸が熱くなりました。そしてどのプレゼンも内容の濃いもので我々としても今後の事業のヒントがたくさん転がっていました。企画もぜひ一緒に進められればと考えています。(株式会社日比谷花壇 BS事業本部営業企画部 窪川様)