研究のキーワード
ファジィ理論
ソフトコンピューティング
知能情報学
ゲーム情報学
知能ロボット
ロボカップ
ミニ四駆AI
スポーツAI
ジャグリング

研究テーマ

ファジィ理論を発端とするソフトコンピューティング分野は、かつては決められた計算しかできなかった計算機をAI(人工知能)と呼ばれる賢い道具にするための研究分野です。深層学習(ニューラルネット)や確率システムモデル(ベイズ推定)も最近発展し研究と応用が広まっています。これらはどれも大規模で複雑な様々な現象をやわらかく捉えてモデリングし、計算機で扱うことで高度な機能を発揮しています。

ファジィ理論はとくに、人が複雑な問題を扱うときに精密ではなくおおまかに正確な捉え方、つまり、あいまいにモデル化することでうまく解決する様子をコンピュータでも実現する手法です。ファジィ集合、ファジィ論理、ファジィ推論を基礎として複雑な制御、判断を実現し、ロボットや工場の自動化をはじめとして、投資や医療や交通、経済問題など幅広く知的な判断をするシステムに応用されています。

さらにスポーツやゲーム、ミニ四駆のロボット化(ミニ四駆AI)のように人を含む多様で複雑な問題へのファジィ理論の応用と、ファジィ理論そのものの理論的な発展、応用技術の発展を目指した研究を進めています。人の高度な技能的作業の学習過程モデルとしてジャグリングやサーカスに関係した事項の研究も行っています。

研究室活動

ファジィ理論は応用の幅が広くどんなことでも問題解決の対象になります。研究室では、各自で設定したプロジェクト課題・問題について、どうアプローチするとよいか、一般的な手法で足りない部分についてファジィ理論の考え方がどう適用できるか、調査と実験、議論を行います。ひとの柔らかさを応用するファジィの考え方は人と人との協働・議論から良い発想を生み出す方法ともいえます。ロボットラボとも連携しロボカップの公式試合に参加するなど様々な経験をしながら学んでゆく研究活動をしています。