研究のキーワード
経営戦略
デザイン思考
デザインシンキング
新製品開発
事業創造
ビジネスモデル
コストマネジメント
原価管理

デザイン経営、デザイン思考といったキーワードが注目されています。ビジネスや会社経営を学ぶ人もアートやデザインに触れ、「美意識」を鍛える時代となっています。会社経営に「アート」・「サイエンス」という要素をバランスよく取り入れるという意識が世界的に高まっており、学生のうちにデザイン思考(Design Thinking)を手に入れるべきと考えられるようになってきました。デザイン思考とは、ものごとや課題に対する直観的にイメージした「解」をスピーディに繰り返しテストしながら試行錯誤を続け、より最善な「解」に至ろうとする思考様式のことです。

このデザイン思考こそが、学生たちに最も鍛えてもらいたいことなのです。工学部の学生もデザイン思考を鍛えるために、マネジメントサイエンスや経営工学だけでなく、経営戦略を学び、いかにプロダクトデザインに反映させるかといった「学問領域を超えた学び」を体験することが必要だとされています。

私は、もともとコストマネジメントや管理会計論といった学問領域の研究者ですが、現在では自分の特技を生かして、ドローンなどのロボティクス、人工知能(AI)、IoT(Internet of Things;さまざまな機器や道具がインターネットに接続されること)などを活用した新しいビジネスの創造、地方創生のためのIT活用、製品の企画・デザインなど、守備範囲を広くとり社会に役立つ研究活動を行っています。また、他学部の先生や学生たちとの交流を積極的に行い、新しい時代の教育の実現に力を入れています。

私の研究室は、起業したい学生から、デザイナー志望の学生、ドローンやロボットの産業利用を研究したいという学生まで幅広く受け入れています。重要なのは、学生のうちから、「本物に触れること」です。私たちの教育・研究活動に共感してくれる企業や社会人に協力してもらい、研究室活動を行っています。