2024年度 地域創生プロジェクトA 第2日目
第2日(5月17日金曜日)
授業実践
| 学年 | 授業のねらいと内容 |
|---|---|
| 3年生 | ねらい:頼まれたもの買ってくること。 ・〜, please.の表現を使って、お店屋さんとお客さんに分かれ、shoppinglistにあるものを買ってくる。 |
| 4年生 | ねらい:天気に合わせた服装を選ぶこと。 ・How's the weather? の質問に It's ~.で答えられるようになる。 ・天気に合わせた物を ~, please. を使って買い求め、世界旅行カバンをパッキングできるようにする。 |
| 5年生:1組 | ねらい:みんなで七夕の願いごとを英語で書くこと。 ・自分の誕生日や欲しいものを英語で表現できる。 ・クラスで一つの七夕の笹の葉飾りを完成させる。 |
| 5年生:2組 | ねらい:自分の好きなケーキをデザインすること。 ・英語で誕生日に関する表現を理解する。 ・ケーキに貼るデコレーションの形や色について伝えたり渡したりする。 |
| 6年生 | ねらい:友達の特徴を聞いて誰の自己紹介か当てること。 ・Who is this? ゲームを行い、友達の特徴を聞いて誰の自己紹介か当てる。 |
| 特別支援学級 | ねらい:自分の好きな水族館をデザインすること。 ・色の名前を、英語で聞き分けたり発音したりすることができる。 ・~fish, please.を使い、自分の好きな色の魚をもらって水族館を作る。 |
実践では、それぞれのグループが時間をかけて準備してきた授業を、精一杯行っていた。授業中も授業後も多くの児童に笑顔が見られた。
授業実践後には、下田市教育委員会指導主事の山本先生にも同席していただき、学生と米田先生、村越先生で振り返りを行った。学年担当ごとでそれぞれ振り返った後、よかった点、反省点、対処法について全体で情報共有した。その際、山本先生への質疑応答の時間を設けていただき、プロの意見を聞くことでさらに学びを深めることができた。それだけではなく、山本先生から「合意形成」についてのお話をいただき、それぞれが「合意形成とは何か」について真剣に考え、山本先生のお話を聞いていた。実際の教育現場で働いていた方の意見やお話を聞くことで、今後の学習に繋げることができ、大変ありがたく貴重な経験となった。

給食の交流
小学3年生の給食の時間は、コロナウイルスの影響が残っていてクラス全員をAグループとBグループに分けて2つの教室に分かれて給食を食べた。配膳する係や牛乳を配る係や「いただきます」の号令をかける係など、全員にそれぞれの係があり、全員で協力してスムーズに給食の準備を行っていた。牛乳が残っていると、やはりじゃんけん大会が始まりまった。何年経ってもどこの地域でも変わらない行事のようなものなのだと思い、とても懐かしく感じた。
昼休みの交流
小学3年生、5年生、特別支援級の昼休みには、グラウンドで鬼ごっこをした。最初は氷鬼をしていたが、終盤になるとドロケイに変わっていた。また、最初は3年生だけだったが途中から2年生が数名加わってきた。学年関係なく仲良く遊ぶところを見て心が温かくなった。終始、児童の活気に圧倒されていた。小学生の体力は無限のようで、息が上がっているのは大学生だけだった。児童が楽しそうに遊ぶ姿を見ることができ、とても充実した時間を過ごすことができた。
他授業の授業見学
授業を見学させていただくと、児童全員が1台ずつタブレットを使って授業をしていた。4年生の国語の時間では、各自が漢字辞典で調べた結果をタブレットで提出していた。3年生の算数の授業でも各自が解いた算数の問題をタブレットで提出し、先生は全員から提出してもらった課題のなかで模範解答に近いものを全体に共有して大事なところ、キーワードに赤い線を引きながら解説をしていた。ICTの技術がこんなにも進んでいて様々な授業に活用されていることに驚いた。ICTの技術の活用によって席を立たなくてもその場から課題を提出することができ、各自のタブレットに先生が一斉に共有をすれば問題の解説をしやすいと思った。私たちが小学生の時よりもスムーズに授業が進んでいた。
また、インクルーシブ教育も見ることができた。クラスの中で3人ほど学習面のサポートが必要な児童がいる学年もあり、そこではサポートしてくださる先生と一生懸命授業に取り組む姿が見られた。
ICTの技術を活用した授業の進め方など、実際の教育現場を見学させていただいて学んだことをこれからの学びに生かしていきたい。
大学生との交流会
2日目の午後からは水兵さんとの黒船交流会が予定されていたが、水兵さんの乗っている船が強風のため着港することができず大学生との交流会に変更になった。全校生徒と大学生で、太鼓で叩かれた数と同じ人数で集まるゲームを行った。ゲームが始まる前から大学生は担当した学年の児童たちに囲まれていた。どの学年でも授業が成功して、児童たちから愛される先生になることができたと感じてとてもうれしかった。ゲームの中で様々な学年の児童と関わり名前を覚えてもらうことができた。また、「〇〇先生こっちこっち!」と手を引っ張って児童たちの輪の中に入れてくれた。どのグループにも入ることができずに周りをきょろきょろしていた児童にも「こっちまだ入れるよ!」と声を掛けに行く姿を見ることもできた。違う学年でも関係なく本当に仲良くすることができる下田小学校の児童たちの温かさが見られ、私たちまで温かい気持ちになった。

振り返り
二日目の活動を通して、多くのよかった点と反省点が挙げられた。
特によかった点として挙げられていたのは、静かにする合図だ。この合図は米田先生の提案で、一日目の活動で生徒の元気に圧倒されて思うように授業が進まないクラス多くあったため、二日目では多くの学年担当が静かにする合図を決めた。しかし、提案されていたのは、人差し指を口に当てるだけの静かにするポーズではなく人差し指を口に当てながら、反対の手を挙げるという動作であった。さらに「しーっ」という声を出さないことも条件であった。当時の私たちは、ただ静かにするポーズを考えればよいと思っていたが、そうではなく、動作に意味があることを教わった。この動作は、両手でポーズをまねすることで、手遊びを防ぎ、全員がこちらを見ているか確認することができることに加え、声を出さないことで「しーっ」という声で騒がしくならないようにという意味が含まれている。結果的に授業が進みやすくなったのは事実だが、行動の意味を理解できていなかったという点では反省するべきであった。行動の裏に隠された意味をしっかりと理解して、授業に取り入れていくことが大切であると思った。
また、多くの学生からの振り返りから、児童の予想外な行動について対応に困ったという話が出た。私たちには想像もできないような遊び方をする児童や、予想以上の盛り上がりを見せる児童など、臨機応変な対応が求められる場面が多々あった。後の反省会で、複数人で行う授業でもこんなに大変なのに、将来一人で学級経営ができるのかと、心配になる学生も見られた。臨機応変に対応していくこと、児童一人一人に寄り添うということは、とても大変なことであるということを学んだ。
ストイックな学生が多かったのか、反省点の方が多く挙げられた振り返りであったが、学校を去る時は全員が寂しそうで、児童との最後の交流を心から楽しんでいた。授業自体についても、ダメだったと言う学生は誰一人おらず、全員が楽しかったと感想を述べていた。
この二日間の実践的な活動を通して、教員としての在り方や、児童との関わり方など、座学では学べないことを学ぶことができた。よかった所はこのまま継続して行い、改善するべき点はこれからの学修に活かしていくことで、将来のキャリアにも繋げていきたいと思った。



(文責:文学部英語教育学科2年 蛯名 真由佳・星野 輝大)