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臨床心理学ゼミ:東日本大震災・原子力災害伝承館に行きました!

2022.09.29

8月31日にゼミ研修として、福島県双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館へ見学に行きました。ここでは、東日本大震災の地震や津波によって被害を受けた街や残骸、当時の人々の様子、福島第一原発の爆発による放射線の被害などが細かく記録されていました。

伝承館に展示されているものを見て、多くの学生が衝撃を受けました。原型のない消防車や折れ曲がった標識など、津波がどれだけの威力をもって押し寄せてくるのかという恐ろしさを感じました。また、震災当時の災害対策本部や避難した人々の記録を見ると、避難をした人々の中には避難先で病気が悪化してしまう人や避難生活によるストレスや津波被害によってショックを受けてしまうなど精神的な面から体調を崩してしまう人も多くいました。しかし、そのような過酷な環境の中を人々は耐え続けながら、協力し合い過ごしていたことが分かりました。

福島第一原発による被害に関しては、これまでも勉強はしていましたが、福島第一原発が津波によって制御機能を失ってしまい、そこから核燃料が溶けて水素が発生し、それが原子力発電所内部に溜まり、水素爆発を起こしたことで放射線が外部に放出したことが分かりました。そして、福島第一原発周辺に住む人々は故郷から離れざるを得なくなってしまい、11年経った現在でもその苦悩が続いている現状を知りました。

また、それぞれの地域が特色を活かしながら、新たな生活を始められるよう、協力し合い、工夫し続けている復興の姿を見ました。

このことから、震災の恐ろしさを肌で感じるとともに、自分たちが今まで過ごしていた日常生活が当たり前ではないということに改めて気付くことができました。私たちはこの経験を活かして日々の生活に感謝をもって過ごしていきたいと思います。また、震災や復興について考える中で、東日本大震災で起こった出来事を風化させないよう、教員としてこの出来事をこれからを生きる子どもたちに伝えていかなければならないと感じました。

(臨床心理学ゼミ:4年 河内祐太・甲斐るりか)

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