本物にふれる教育
玉川大学の教育学部の徹底した体験教育は、玉川の長い歴史の中で培われてきたものです。
教育学部では、教員に向かう決意や意欲を高め、現場に対応した実践力を養成するため、さまざまな体験教育の機会を用意。
ここでは、その中から参観実習、教育ボランティア、教育インターンシップを体験した学生の声を紹介します。
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参観実習
保育者の仕事は子供たちのお世話ではなく
成長を見守り、支えるのだと気づきました

教育学部 乳幼児発達学科1年
橋本 乃慧瑠さん
1年次に大学の紹介で自宅から近い幼稚園に参観実習に参加しました。 今回私が実習させていただいた幼稚園は、子供たちが伸び伸びと楽しそうに活動していました。クラスを見学した際、先生方の接し方を見ていると、子供たちを第一に考え、子供一人ひとりに寄り添っているからこそ子供たちも先生を信頼し、安心して活動ができるのだと感じました。
参観実習中に3歳児の着替えを頼まれましたが、嫌がられてしまい着替えさせることができませんでした。どうすればよかったのかわからず、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるのだと改めて感じました。「ベストはないけれどどれがベターかを考え、失敗を恐れずに楽しむことを心がけている」園長先生がおっしゃった言葉を胸に学んでいきたいと思います。参観実習で改めて保育者の仕事は子供たちのお世話をするのではなく、成長を見守り、支えることだと気づき、「子供たちの思いを素直に真正面から受け取ってあげられるような保育者になりたい」と決意を新たにしました。
参観実習橋本さんの1日
- 9:00
- 幼稚園に登園、園の説明
- 9:30
- 各自子供たちと遊ぶ
- 11:00
- クラス活動
- 12:00
- 子供たちとお弁当を食べる
- 13:00
- 子供たちと外で遊ぶ
- 13:40
- 園長先生とふりかえり
当日は自由にクラスを見学していいとのことだったので、様々な年齢の子ども達を見ることができました。年齢が上がるにつれできることが増え、心と身体も成長している様子を見ることができ、幼稚園での3年間の成長はとても大きいことがわかりました。

「参観実習」1年次とは?
教育学部では、児童・生徒の実態把握や乳幼時期の子どもの発達の理解を深めるために、入学後すぐに教育現場への参観実習に行きます。4年制大学において、1年次から実習へ行くことのできる希少なカリキュラムであり、本学部の特徴の1つです。
これまで新型コロナウイルスの感染拡大によって、対面での実施ができていなかった教育現場への参観実習ですが、R4年度(6月中旬実施)では、東京都をはじめ神奈川、千葉、埼玉県内の小・中学校、計48校、並びに、認定こども園(4園)、保育所(8園)、幼稚園(5園)計17園の協力のもと、参観実習が行われました。
図1.小学校の先生より学校の概要について説明を受ける学生達
教育学科では、参観実習を通し教育者として必要な知識や技術、教師としての心構えなどについて認識を深めていく貴重な機会となります。
乳幼児発達学科では、園での一日の流れを理解すると共に、子どもの実態把握や子友達との関わり方などについて体験的に理解を深めていきます。
図2.教室授業での参観風景
このように学生達は、参観実習や事前事後の指導を受ける中で、自身の将来の方向性を明確にして、大学でどのようなことを学んでいけばいいかなどを考えていきます。
※ 本学部の参観実習は、学部全体での実施のため、希望する免許種で参観実習先を割り振りしてあります。
そのため、教育学科所属の学生においても、幼稚園免許を希望している学生は、乳幼児発達学科の学生達と共に参観実習を行っています。