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臨床心理学ゼミ:飯舘村長泥地区における環境省「環境再生事業」を見学しました!

2022.10.25

原田ゼミでは災害により被災された方の心のケアについて学んでいます。その一環として、福島第一原発事故による放射線の問題についても学んでいます。放射線に対する取り組みとして、実際にはどのようなことがされているのかを知るために、今回のゼミ研修の2日目には福島県飯舘(いいたて)村の長泥(ながどろ)地区に伺いました。

環境省の村山様のご説明では、飯館村は全村民が避難を余儀なくされていましたが、2017年3月末には飯館村内の大部分の地区で避難指示が解除となったことを知ることができました。一方で、長泥地区は帰還困難地域に指定されており、唯一飯館村の中で現在も避難指示が解除されていないことを知ることができました。

長泥地区では、除去土壌の最終処分量の低減を図るため、除去土壌の再生事業を実施しています。この事業を行うまでには多くの苦労があったことを学びました。除染や解体などを行うように、行政に要望しましたが、長泥地区ではなかなか進みませんでした。前に進むことが大事と長泥地区の方々は考え、環境再生事業を受け入れました。

村山様のお話より、飯館村でこのような活動を行って「多くの人が、ここで農業をやりたい。ここは安全であるということを知ってほしい」という願いがあることを学びました。

日本原子力安全研究協会の今田様からの説明では、土壌を安全に再生利用するにあたって、放射能濃度が低い土壌を使用し、分別作業を行い不要なものを取り除いたうえで、十分な品質を確保しているということを知ることができました。

長泥地区では、土壌の再利用を安全に行うために、再生利用できる放射線濃度の基準値を5000(Bq/kg)以下と設定し、適切な管理のもとで利用しています。また、実際に利用する際には、再生土壌を安全な土で覆っていることを知ることができました。

再生土壌を利用した耕地にも案内していただきました。そこでは、花と米が栽培されていました。米が栽培されていた水田では、水質の検査や米に含まれる放射性セシウム濃度を測定し、安全かどうかの試験を行っていました。

飯館村長泥地区に伺い、実際に見ることで、写真では伝わらなかった再生事業のスケールの大きさを実感することができました。また、再生土壌を使った農業については、安全性や生育性を確かめるために、試験用の覆土を造成するなど多くの苦労があると感じました。

今回の研修では、再生土壌について深く学ぶことができました。また、再生土壌についてより多くの人に知ってもらいたいと思い、私たちができることは研修で習得した再生土壌に関する正しい知識を普及することであると考えました。

(臨床心理学ゼミ:3年 谷翔太、鈴木未来)

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