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体育科教育学研究ゼミ:15人に1人?!

2022.11.04

皆さんは、この数字を見て何を連想しましたか?これは、2021年度における我が国の通信制高校の進学数を示しています。
2022年9月29日(木)南島ゼミの時間おいて、通信制高校を立ち上げ現在もその経営に携わっておられる松本悠(はるか)先生に、通信制高校の現状や学校経営・運営、フリースクールなどについて、Zoomによる講話をいただきました。
近年、不登校児童生徒数は増加傾向にあり、それに伴い通信制高校の需要も増えてきていること(文部科学省,2021)、そして、2021年には、通信制高校の生徒数は全国に21万8428人、つまり、約15人に1人の割合で通信制高校生であることを知りました。


  • 資料1.2020年度の不登校児童生徒の実態調査結果

  • 資料2.公私別による高等学校の学校数の推移

さて、通信制高校においても、全日制高校と同様に学習指導要領に則り教育を行うことが規定されています。通信制高校に関しては、学習指導要領第1章総則の第8款において「通信制の課程における教育課程の特例」の記載があります(文部科学省,2022)。「5通信課程における教育課程の特例」においては、保健体育に属する科目のうち「体育」については、添削指導が1回、面接指導(単位時間)が5時間、「保健」については、添削指導が3回、面接指導(単位時間)が1時間と示されています。つまり、保健及び体育の授業において教員は、レポートの添削指導及び面接指導(スクーリング)が求められます。

通信制高校では、対面による体育授業がトータル5時間であり、全日制の高校と比べかなり少ないうえに、この数年間のコロナ禍におけるオンデマント型と同時双方向型による授業を展開せざるを得ない状況のようでした。松本先生は保健体育科の本質を踏まえたうえで、生徒たち何を学習させ、何を身に着けさせるのか(資料3参照)、また、そのためには、どのような指導方法が考えられるのか比較検討されておりました(資料4参照)。
コロナ禍では、メディア学習や自学自習を中心とした保健体育の授業が展開された一方で、集団指導あるいは個別指導といった課題が浮き彫りになったことも今後の課題として述べられておりました。その他にも自治体と連携し、フリースクールと学校を往還できるようなシステム構築に関するお話や、フリースクールの日常、保護者がフリースクールに求めることなど、通信制教育の様々な取り組みや現状を教えていただくことができました。


  • 資料3.保健体育科の本質について

  • 資料4.通信制高校による保健体育科の指導方法の比較

一昔前では、通信制高校と聞くと不登校の生徒をイメージされる人もいたかもしれませんが、近年では、例えば、芸能活動やスポーツ活動など自身の活動の場を広げる観点から通信制高校を進学する生徒も少なくありません。これまで以上に教育の多様化が求められていること、そして通信制高校における「保健体育科」が担う役割について深く考えされられる貴重な時間となりました。
本掲載資料は、松本先生のご厚意によって掲載をご承諾いただいております。お忙しい時間を割いて講話して下さった飛鳥未来きずな高等学校の松本先生に御礼申し上げます。

体育科教育学研究ゼミ

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