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体育・スポーツ教育学ゼミ:聖園女学院高等学校・中学校における部活動指導実践

2023.07.07

体育・スポーツ教育学ゼミ(教育学部・阿部ゼミ)では、私立聖園女学院高等学校・中学校の運動部員を対象とした「マルチスポーツトレーニング教室」を企画し、6月22日に聖園女学院体育館にて指導実践を行ってきました。

「マルチスポーツトレーニング」とは、選手の専門種目ではない他の種目のトレーニング要素を学習することで、異なる体力要素や動作を向上させたり、タレント発掘に繋げたりするもので、ドイツのプロサッカーチームの下部組織などでも取り入れられています。
今回は、ゼミ生自身が行なってきたスポーツ種目の競技特性を活かしたトレーニングをグループで考案し、中学・高校のバスケットボール部、バレーボール部、陸上部、テニス部の生徒に体験してもらうという内容でした。当日は中高生35名と大学生15名が、一緒になって楽しみながらトレーニングを行っていました。

学生の振り返りより

阿部ゼミでは、「坂のまち元気プロジェクト」に続き、第二弾のフィールド実践研究となった聖園女学院における「マルチスポーツトレーニング教室」。1ヶ月前からゼミ内で指導内容などを話し合って指導計画を作成して、当日の指導実践のために準備を重ねてきた。プロジェクトリーダーを中心とした検討会では、野球・バスケットボール・サッカー・ダンス・陸上の各種目に分かれて、その競技特性を活かしたユニークなトレーニングを発案することができていた。
直前のリハーサルでは、先生の助言もあり、運動強度の調整や場の雰囲気づくりなど、参加する生徒の視点に立って内容を修正できたことが効果的であった。例えば、リハーサルの振り返りの中で、「みんなが楽しめるようにチーム分けを工夫しよう」とか「音楽をかけ続けた方が生徒たちは盛り上がるのでは」ということが上がっていて、すぐ取り入れた。また、ゼミ以外の時間でも自主的に書籍やWeb等で調べ学習をして、中高生への指導、部活動、トレーニングなどに関する知識を深めることができた。阿部ゼミは将来教員を目指す学生が多いため、この自主的に学ぶ姿勢こそが、文部科学省などが示す「学び続ける教師」にもつながると考えている。
指導当日の振り返りとしては、急遽参加人数が増えたり、時間も短縮となったりしてかなり慌ててしまい、臨機応変に対応することの難しさを痛感することになった。今回、運営側の大変さを知ることができたこと、また生徒が楽しむために運営側が積極的に声を出して盛り上げ、楽しそうな雰囲気作りをすることの大切さなどを学ぶことができた。今回の指導実践では、課題もたくさん見つかったが貴重な経験を通して自信も少しついてきたので、これからの活動に活かしていきたい。 


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