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臨床心理学ゼミ:ゼミ研修3日目その2:浪江町立請戸小学校と、東日本大震災・原子力災害伝承館に行きました!

2024.09.09

ゼミ研修3日目は、震災遺構・浪江町立請戸小学校を見学しました。福島県双葉郡浪江町に位置する請戸小学校は東日本大震災により、地震・大津波・原発事故という甚大な被害を受けましたが、児童と教職員は全員無事に避難することができた奇跡の学校として知られています。

校舎の中は、時系列に沿って、地震発生から避難までの様子などが絵本やパネルとして展示されており、当時の緊迫した様子や懸命に避難する様子は、言葉を失ってしまうほどでした。また、校舎は当時の状態で残されており、津波や地震の恐ろしさを感じたと共に、被害の大きさを実感することができました。
近い将来、いつどこで大きな地震や自然災害が起こるか分かりません。いざという時に自分の命を守れるように、自分で選択し、行動できるようにしたいです。また教師を目指す者として、子どもたちをどのように守ればよいのかを考えるきっかけになりました。

次に東日本大震災・原子力災害伝承館を見学しました。福島第一原子力発電所事故が発生してからの出来事が時系列で展示されており、被害がどのように広がり、人々を苦しめたのかが鮮明に伝わってきました。伝承館の展望デッキから見た海は、普段自分が何気なく見る海とは違った恐ろしいものに見えました。

私が特に印象に残ったことは、語り部の方のお話です。被災した当時のことを詳細にお話してくださいました。福島県出身というだけで結婚を拒否されてしまうという偏見があると知り心が痛くなりました。そのような偏見を児童・生徒が持たないようにする教育をしていく必要があると感じました。また、自分の被害を語っている時は涙を流さなかった語り部の方が、地域の児童が津波で亡くなったという話をした時には涙を流されているのを見て、死というものは自分が被災するよりも苦しいことなのだとわかりました。
ここで見て聞いたことを、多くの人に伝えていきたいと感じました。

(臨床心理学ゼミ:3年 加藤愛理・佐久間直樹)

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