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臨床心理学ゼミ:映画「生きる 大川小学校津波裁判を闘った人たち」を上映しました

2024.11.18

10月31日(木)に教育学部・教育学研究科主催、臨床心理学ゼミ主幹の自主上映会を開催しました。2011年に起きた東日本大震災の際の津波により、多数の死者が出てしまった宮城県石巻市立大川小学校についてのドキュメンタリー映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を上映しました。多くの3,4年生が参加してくださいました。
2011年3月11日に大川小学校で何が起こっていたのか、事実や理由を知りたいという遺族の願いに対して、市や教育委員会の不誠実な対応や虚偽や隠ぺい行為を続けられた遺族たちは、真実を求め石巻市と宮城県に対して国家賠償を求める提訴に至りました。その様子がドキュメンタリー映画となっています。

映画を鑑賞して、実際の様子を見たり、当事者の方の声を聞くことがどれほど大切なことなのか、改めて考えさせられました。事前に資料など文面で理解していたとしても、実際の映像を見ると文面では感じ取れなかった部分が伝わってきました。行政による不誠実な対応に対して、ご遺族たちが真実を知るために闘う姿は、ご遺族が撮影した映像が記録として残っていたために、当時の様子が手に取るようにわかりました。特に、保護者説明会での保護者の悲痛な声やハンカチを片手に涙を拭いながら参加している保護者の様子を見て、非常に胸が痛くなりました。大切な我が子を亡くした家族に対する行政や教育関係者の態度には、言葉を失うと同時に、怒りが湧いてきました。
「学校が子どもたちの命の最後の場所であってはならない。」という言葉を、裁判官の言葉としてご遺族が話しておられます。私たちはこれから教育現場で働く者として、子どもたちの命を守らなければならない立場になります。そのため、学校が子どもたちの最後の場所にならないためにも適切な防災対策やマニュアル作成をしたり、避難訓練などを行ったりなど事前準備を怠らず、防災意識を高め続けていきたいと思います。

(臨床心理学ゼミ:藤田凜太朗・小笠原環)

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