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臨床心理学ゼミ:地下鉄サリン事件のフォーラムを企画・発表・参加しました!

2025.03.27

2月22日に専修大学で行われた地下鉄サリン事件をテーマとしたフォーラム「地下鉄サリン事件遺族の思いと法―30年の経過と教訓」に2・3年生を中心に参加しました。地下鉄サリン事件は1995年3月20日にオウム真理教によって引き起こされ、14人が死亡し、約6300人が負傷した大きなテロ事件です。そして、今年、事件から30年を迎えます。私たち大学生は事件当時生まれていなかったため、地下鉄サリン事件についてはほぼ何も知らない状況でした。しかし、今回のフォーラムをきっかけに事件に対して初めて向き合い、事件について学び、そしてさまざまなことを考えました。
フォーラムの第1部では専修大学の学生と原田ゼミの学生による発表が行われました。私たち原田ゼミは事件とPTSDについて、また教員になる立場として考えたことについて発表しました。第2部では地下鉄サリン事件のご遺族である高橋シズヱさんと教団や事件の取材を長年行ってきた江川紹子さんに講話をしていただきました。講話の際、お二方が当時経験したことを交えながらお話していただいたので、当時の様子が頭の中で鮮明に浮かび、とても貴重なお話を聞くことができました。第3部ではパネルディスカッションを行い、高橋さんと江川さんと直接さまざまなことをお話しさせていただき、教員を目指す立場としてとても貴重な機会になりました。


フォーラムに参加した学生の感想

2年生の感想
今回のフォーラムに参加して2点のことを考えました。1点目は、被害者は今も苦しんでいるということです。被害にあった瞬間から今もなお後遺症で苦しみ、大事な人を亡くし苦しみ、メディアによって苦しんでいる人もいるということを知りました。そのため、継続的な支援を続けていくことが大事であることを理解することができました。2点目は、事件を過去のこととして捉えるのではなく、現在のこととして捉える必要があると思いました。そしてこの事件を風化させることなく伝え続けることの必要性を学ぶことができました。私は将来教員になる夢があります。教員として児童・生徒に過去のものではないとどのように伝えるべきか、考えるきっかけになりました。

3年生の感想
私がフォーラムに参加してとても印象的だったのは、高橋さんや江川さんの行動力です。高橋さんをはじめとした事件の被害者・ご遺族の方々は事件後、大変な状況の中行動し、被害者・ご遺族に対する給付金制度や法律を作り社会を変えた話を聞いて、本当に感動し、素晴らしいと思いました。どんなに辛いことが起きても、継続的に努力・行動していくことで、同じ体験をする人を減らすことができ、社会に大きな影響を与えることができるということが自分にとって一番の教訓になりました。私は教員を目指す立場として、より多くのことを学んだり知ったりするためにたくさん行動し、自分の目指す理想の教員像に近づいていきたいと考えました。


(松橋美海・平川歩)

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