本年度より、濵田ゼミは「日本史学・STEAM教育ゼミ」へと進化します
2025.10.09
我々はこれまで「日本史学・歴史まちづくりゼミ」として、地域のフィールドワークを重視した教育・研究活動を実践してまいりました。しかし、担当教員(濵田)が専門分野を新たに開拓し、地理歴史教育のための3D立体地形(GBM: Geographic Base Material)の提案や、生成AIを活用した「歴史人物シミュレーター」の開発を手がけるなど、教育・研究活動の幅がSTEAM教育分野へと大きく広がっております。
そこで、令和7(2025)年度よりゼミのコンセプトを一新し、「日本史学・STEAM教育ゼミ」として活動を開始いたします。歴史資料を紐解き、データを重視する深い学びを基礎としつつ、新たに教材開発という軸を加えることで、次世代の教育を自らクリエイトできるアントレプレナー(ゼロから事業を創り出す起業家)の育成を目指します。
ゼミの方針として、歴史資料の分析や学術的な文献研究といった「知の深化(Exploitation)」を大切にすると同時に、クリエイティブな教材開発に徹底して取り組む「知の探索(Exploration)」の両立を目指します。そして、この方針こそ、玉川学園の<全人教育>に適う学びであると確信しております。濵田ゼミの教育・研究活動の成果に、引き続きご注目ください。
(教育学部教育学科教授 濵田英毅)
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写真1 ゼミでの研究活動 -
写真2 海底地形を含む地理教材のプロトタイプ制作
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写真3 3D立体地形と学術情報の統合とプロトタイプ評価 -
写真4 メーカーズフロアでの制作風景①
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写真5 メーカーズフロアでの制作風景② -
写真6 玉川学園の木材貯蔵施設を見学
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写真7 濵田ゼミ8期生一同
ゼミ生のコメント
濃密なゼミ活動に楽しく取り組む中で、地形を立体的に捉える学びを通して、物事を新たな視点で見つめ、多くの発見を得ることができました。これらの活動は、社会科の専門的な学びを深めるだけでなく、教育者としての視野を広げる貴重な機会にもなったと感じています。今後、さらに実践と思考を重ねることで、教員として求められる資質・能力を高めていきたいです。
(教育学科 初等教育専攻3年 松川祐門)
今年の濵田ゼミでは、日本史とSTEAM教育の融合をテーマに、AIを活用して日本各地の地形を3Dで再現する研究に取り組んでいます。平面の地図が立体になることで、「なぜ、この場所に城や町が築かれたのか」という問いを、視覚的に探究できる画期的な教材が生まれました。私たちは、自らのアイデアを形にしながら、社会科における新しい学びの可能性を追求しています。濵田ゼミは、答えのない問いに対して最後まで考え抜く力を養う「STEAM×PBL型」の社会科教育を切り拓いていきます。
(教育学科 社会科教育専攻3年 小澤祐太)