研究室ガイド

臨床心理学ゼミ:冬の川内村を訪ねて

2026.03.23

2026年1月28日から29日の2日間、福島県双葉郡川内村を訪問しました。今回の主な目的は、遠藤村長および野菜勉強会の皆様へ、2025年度に実施した学食コラボの報告を行うことでした。あわせて川内小中学園を訪問し、子どもたちと方言かるたやスプーンリレーなどの活動を通して交流を深めました。2日目には「いわなの郷」にて蕎麦打ち体験もさせていただき、川内村の温かさや魅力に触れる、充実した2日間となりました。

学食コラボの報告会では、提供メニューや販売食数といった実績に加え、アンケート結果についても報告しました。また、野菜勉強会の方々と2026年度の学食コラボに向けた意見交換も行いました。野菜を提供してくださったことへの感謝とともに、学食コラボの成果を直接お伝えできたことを大変嬉しく感じました。さらに、川内村の美味しい野菜の背景には、生産者の方々の強い想いや多くの苦労があることを改めて知る機会となりました。真剣に耳を傾け、温かい言葉をかけてくださる皆様の姿に触れ、このつながりを今後も大切にしていきたいと強く感じました。これからも、川内村の魅力を活かした学食コラボを継続し、その魅力を発信していきたいです。




川内小中学園では、学生が企画・準備した遊びを子どもたちとともに行いました。方言かるたでは、大学生と小中学生という立場を越え、互いに一歩も譲らない真剣勝負が繰り広げられました。札が読まれる瞬間の張りつめた空気や、素早く手を伸ばす動き、札を取ったときの弾けるような笑顔が特に印象に残っています。「こんな方言があるんだね」という声も聞かれ、地域の言葉や文化への関心が自然に広がっていく様子がうかがえました。スプーンリレーでは、学生と子どもたちが一つのチームとなり、声を掛け合いながら真剣にバトンをつなぐ姿が見られました。慎重さとスピードの両立が求められる中、互いに励まし合い、失敗しても支え合う様子は、単なる遊びを超えた協働の場となっていました。応援の声が飛び交い、自然と生まれた一体感が、活動をより白熱したものにしていました。

活動の終わりには、「また一緒にやりたい」という言葉を多くの子どもたちから聞くことができました。その言葉からは、楽しさだけでなく、人と人とが関わることの喜びが感じられました。今回の交流を一過性のものにせず、今後も継続的な関わりへとつなげていきたいと考えています。

この2日間を通して、東日本大震災を風化させないためにも、学食コラボを単なるイベントで終わらせるのではなく、目的意識を持って継続していく必要があると強く感じました。福島の野菜に対しては、原発事故の影響が残っているのではないかという誤解や偏見がいまだに存在します。しかし、現在流通している農産物は、厳格な検査を経て安全性が確認されたものです。その事実を正しく伝えていくことも、私たち学生の重要な役割であると考えます。実際に味わって感じたおいしさや、生産者の方々の努力や取り組みを具体的な言葉で発言し続けることが、偏見をなくし、理解を広げる一歩につながると感じました。

今回の訪問を通して、学食コラボの継続は、福島の魅力を伝える活動であると同時に、震災の記憶と向き合い続ける姿勢そのものであると実感しました。今後もその役割を自覚し、福島の「今」と「未来」を伝え続けていきたいです。


(臨床心理学ゼミ 3年 松橋美海・元田英寿)

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