臨床心理学ゼミ:ゼミ合宿2日目その①
~かわうちワイナリー、遠藤きのこ園、naturadistillを見学しました~
2026.09.14
ゼミ研修の2日目となる2026年8月26日には、かわうちワイナリー、遠藤きのこ園、クラフト・ジンの蒸溜所naturadistillを見学しました。
かわうちワイナリーを実際に訪れてみると、目の前には広大なブドウ畑が一面に広がっていました。
かわうちワイナリーには「ヴィラージュワイン」と「リベルシリーズ」があるそうです。ヴィラージュワインは、自社畑で栽培したブドウを使用し、村の食事に寄り添うワインをコンセプトにしています。一方、リベルシリーズは、全国の産地で栽培されたブドウを使用し、それぞれのブドウの特長を最大限に表現しています。
さらに、ブドウ畑では除葉作業も行われています。葉を減らすことで風通しや日当たりを良くし、ブドウが育つ環境を整えているそうです。実際の畑を見て、一本一本のブドウを大切に育て、ワインを造っていることが伝わってきました。
白ワインと赤ワインを試飲させていただきましたが、どちらも非常に飲みやすく、広々としたブドウ畑を眺めながら味わうワインは、普段とはまた違ったおいしさを感じました。
今回の訪問を通して、ワインのおいしさだけでなく、川内村の自然や、ブドウ・ワインに込められた想いにも触れることができました。これからも多くの人に愛され続けるワイナリーだと感じました。
続いて遠藤きのこ園を見学しました。遠藤きのこ園は昭和47年頃から椎茸栽培を始められ、平成17年より創業、現在はきのこ類の生産・販売をなさっています。今回お話をうかがった遠藤雄夫さんは元々川内村役場で勤務されていた方であり、震災後に退職され、当時雄夫さんのご両親が経営していた遠藤きのこ園に入社し、家業を継がれました。
遠藤さんより、椎茸の栽培方法や震災による影響、再開への動きなど、貴重な話を伺うことができました。特に、震災後の風評被害や原発事故によって現在も生産資材を他県から輸入をされているお話が印象的でした。
現在では雄夫さんが作られたブランドであり、ご両親の代からのキノコ栽培へのひたむきさを表現している「ひたむき椎茸」の生産と販売が進めておられます。実際にひたむき椎茸を拝見し肉厚で軸が大変太いことを自分たちの目で感じることができました。
原田ゼミでは毎年川内村の食材を使ったメニューを大学の食堂で提供する「学食コラボ」を実施していますが、そこで遠藤きのこ園さんのひたむき椎茸ジュニアを使用させていただいております。多くの方に味わっていただけるよう、継続した活動をしたいと思いました。
最後に、ジンの蒸溜所「naturadistill」を見学させていただきました。1階には蒸留所があり、地域の魅力をお酒に込め、外へ運んでいくことを大切にされていると伺いました。特に、ジンが持つ「香りを保存しやすい」という特徴を生かし、川内村ならではの香りを残す取り組みが印象的でした。
その一つとして、川内小中学園の子どもたちと一緒に作った二十歳ジンがあります。このプロジェクトは私たち原田ゼミも参加しています。子どもたちが感じた川内村の香りをジンのボトルに封じ込め、その香りが10年後に故郷を思い出すきっかけに繋がります。また、香りのよい植物などを探す中で、地域の方から教えてもらうこともあるそうです。そこから新たな地域とのつながりも生まれているのだと感じました。
さらに2階には9月中旬オープン予定のOkuがあり、目の前で蒸留を楽しめるカウンターや、川内村の音を収録して制作した音楽が流れる空間など、ここでしか味わえない体験ができます。お酒を通して生まれる人と人とのつながりが、川内村の魅力を世界へ広げていくと思うと、これからの展開がとても楽しみです。
以上3か所を見学させていただいて、川内村の方々の温かさや自然豊かさを感じることができたと同時に、震災後約15年の間の復興に向けた活動とその大変さ、そして川内村のことを日本や世界にも知ってもらおうという強い思いをお話の中で感じることができました。
(臨床心理学ゼミ 3年 髙橋遥翔・吉川瑠美)












