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2025年7月4日
BaCaDMプロジェクト、BPI-NPQSDで「真菌病の診断と植物病原体の保存に関するワークショップ」を実施

BaCaDMプロジェクトは、国際協力機構(JICA)、および農業省植物産業局 国家植物検疫サービス部門(BPI-NPQSD)の協力のもと、2025年7月1日から4日までの4日間、NPQSD Central Laboratory in Malate, Manila. Workshop on Diagnosis of Fungal Diseases and Preservation of Plant Pathogens at the BPI-NPQSD「真菌病の診断と植物病菌の保存に関するワークショップ」をマニラ・マラテにあるNPQSD中央研究所で開催しました。本ワークショップには、BPIの各地方事務所および技術部門から選抜された職員が参加し、病害の診断技術や植物病害管理に関する理解を目的としました。

ワークショップでは、植物病原菌の保存、診断、分離、および分子レベルでの同定に関する講義と実習が4日間にわたって行われました。初日には、農学部の安藤勝彦客員教授が微生物の保存技術について解説しました。
2日目は、研究代表者である渡辺京子教授が植物病害の診断の重要性について講義を行い、続いて野澤俊介特任助教が植物病原菌の分離技術について説明しました。
3日目・4日目には、野澤特任助教がDNA解析や分子系統分類など、分子生物学的アプローチを用いた病原体の同定手法を指導しました。こうした技術は、科学的根拠に基づく植物病害対策を支える重要な基盤となります。

今回のワークショップを通じて、参加者は得られた知識や技術をそれぞれの地域にて業務に活かし、病害の早期診断と効果的な対策の実施に貢献することが期待されています。

今後もBaCaDMプロジェクトは、国際機関やフィリピンの大学・研究機関・政府機関との協力を強化し、科学的根拠に基づく病害管理の普及と、持続可能な農業の実現に向けた取り組みを継続してまいります。

安藤勝彦客員教授
渡辺京子教授
野澤俊介特任助教
ワークショップ参加者
集合写真


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