研究のキーワード
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医療情報
青野 修一 准教授

ICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)の普及により、より多くの情報を簡便に集めることが可能となり、様々な分野で収集したビッグデータを利活用したデータ駆動型事業、データサイエンスの時代が到来しています。その際に、効率的なデータベースシステムの構築、データの匿名化・暗号化技術、人工知能(AI)技術を用いたデータ分析などが重要な研究テーマになっています。
例えば、医療分野において、特殊な環境(医療現場)のデータと、日常的なデータを一元化し、医療者チームの知識・経験などの暗黙知をAIプログラムで表現した、次世代の診療支援システムの開発などを行っています。このような先進的な取り組みは予防医学や医療経済学的にも意義があるものだと考えられています。
AIデータサイエンスという研究分野では、与えられた問題から答えを導くだけではなく、課題解決のために必要なデータを収集し、収集した多種多様な情報を用いて、そこからストーリー(情報モデル)を紡ぎ出すことが重要な研究課題だと考えています。
個人の情報は個人で管理し持ち歩く時代に向けて、「情報」について、原点に立ち返り、もう一度考えて向き合いたいと思います。

本研究室では、多様なデータとソフトウェア工学の融合分野の研究に取り組んでいます。研究テーマとしては、情報の集約とデータベース構築、データの匿名化・暗号化技術、AIを駆使したデータ分析・解析アルゴリズムの開発、情報のみえる化に関する研究に取り組んでいます。「データを集める」ことと「データを分析する」ことの両輪を学修することで、専門知識や情報セキュリティ・プログラミング能力だけではなく、職種職域の枠を越えたコミュニケーション能力など幅広い知識と教養を身につけ、これからの社会において、学際的領域、またその橋渡しとなって活躍できる人材となることを期待しています。