「黒船交流プロジェクト」の報告会を実施しました
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7月4日(火)に静岡県下田市との連携で行われた「黒船交流プロジェクト」活動(科目名「地域創生プロジェクトC」)の報告会を実施しました。
報告会の参加者は、昨年度の本プロジェクトに参加した先輩方、今年9月に下田市で行われる小学校外国語活動の指導に参加される先輩方、来年度の参加を考えている1年生など合計約40人でした。この報告会には昨年度の本プロジェクト立ち上げ時からお世話になっている下田市立稲生沢小学校の山田校長先生、文学部長 茅島先生、英語教育学科主任 日臺先生も参加してくださいました。
私たちは、時系列に沿い、初日、2日目、3日目とそれぞれの日に行った活動の概要を報告しました。成功談や失敗談、私たちの学びと次に繋げるための教訓等について、グループで分かれてパワーポイントを用いて発表しました。失敗談として児童の注意をこちらに上手く向けられなかったり、時間配分が適切ではなかったり、また水兵さんと児童の交流を上手く促すことができなかったという点が挙げられました。一方、成功談として児童の反応がよかったためアクティビティが上手くいった点や、水兵さんに授業で取り扱った内容を児童が話していた点などが挙げられました。発表をするときには当時の活動を思い出して目頭が熱くなる学生もいました。
これらの詳細は、私たちが苦心した指導案とともに一冊の活動報告書にまとめ、当日配布しました。貴重な記録になると思います。
報告会の最後には山田校長先生と茅島文学部長からそれぞれお言葉をいただきました。時折教室内が笑いに包まれるシーンも見受けられ楽しい雰囲気の中で進行しました。山田校長先生からは下田小学校の教職員の方々から高く評価していただいたことや1人の児童の出来事について、また教員になってからでも児童から得ることが非常に多くあるという激励のお言葉をいただきました。さらに下田小学校の先生方のコメントをとりまとめた冊子と、下田市特産のたくさんの柑橘類のお土産までいただき、感激しました。また茅島文学部長からは最近接発達領域、今の状態から他者のサポート等を受けたことによって我々は成長することができた、我々の領域が広がったということとともに、下田小学校の児童にもこの成長があったはずだというお話を伺い、教育現場の一環に立ち会ったことを改めて実感させられました。本プロジェクトの指導にあたった工藤先生、米田先生、太田先生からもコメントをいただきました。
これで今回の「黒船交流プロジェクト」はすべて終わりということになりますが、参加学生は口をそろえて「参加してよかった」「多くのことを得ることができた」と言っていました。それだけ非常に充実した活動でした。もちろんそれまでの苦労や失敗は非常に多くありました。しかし普段の大学生活では得ることができないことを経験することができ、失敗も含めすべての出来事が我々学生にとって非常に大きな財産となりました。特に教員を志望している人が多くいる中、教育現場を実際に体験することができたことは、これからの自信につながったのではないでしょうか。
今回の報告会をこれから下田プロジェクトに参加される学生方の参考にしていただければ幸いです。今回の「黒船交流プロジェクト」に参加した2年生は今夏に留学を控えており、各国へと旅立ちます。9ヶ月の留学での経験を、再び下田プロジェクトに参加し、活かすことができたらと思います。
今回このような活動の機会を与えてくださった下田市教育委員会や下田小学校の関係者の皆様には感謝申し上げます。今回の経験を糧に教員を目指したいと思います。どうもありがとうございました。
文責:文学部英語教育学科 2年 岩下伊織(「黒船交流プロジェクト」リーダー)