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2024年夏留学対象者

2024年夏留学対象者

私たちが1年間オーストラリアで学んだこと。

観光学部の2年生全員が必修のオーストラリアへの海外留学。1年間の留学を終えて帰国したばかりの3年生4名に、観光学部への入学動機から留学生活で学び、経験したこと、そして帰国後の抱負について話を聞きました。

左から山坂さん、中村さん、田中さん、荒木さん

  • 参加者と留学先大学
    山坂 亜弥華さん ビクトリア大学留学
    中村 日菜さん ディーキン大学
    田中 瞳さん グリフィス大学
    荒木 りりあさん グリフィス大学

まず皆さんが玉川大学観光学部に入学した動機について聞かせてください。

山坂 私は高校生の頃から地域のまちづくりに関心を持っていたので、地元の地域活性化などの活動にも参加していました。大学ではいわゆる観光産業だけではなく、広い視野で魅力的なまちづくりを学びたいと思っています。同時に英語が好きで、海外文化への憧れも強かったので、カリキュラムに留学が含まれている玉川大学観光学部への進学を決めました。

中村 もともと旅行が好きでしたが、海外に目を向けるようになったのは高校2年生の修学旅行でオーストラリアを訪問したことがきっかけでした。現地で目にする異文化は何もかも新鮮で、留学へのモチベーションが高まりました。そのオーストラリアへの留学制度があることが観光学部を選んだ一番の理由です。実践的な英語学習のカリキュラムが用意されていることも魅力でした。

田中 私は中村さんと同じく高校2年の時に語学留学でオーストラリアを訪れています。やはりその体験がきっかけで「留学」が大学選択の最大のポイントとなりました。私が住んでいる神奈川県横須賀市は米海軍基地がある町で、高校時代から飲食店のアルバイトでは英語で米兵の方々の接客をしていたこともあり、実践的な英語と「おもてなし」のスキルを学べる観光学部はまさに私にうってつけだと思いました。

荒木 私の旅好きは両親譲りかもしれません。子どもの頃から父が運転する車で北海道から九州まで様々な土地を旅して、同じ日本でも実に多様な文化があることに興味を抱くようになりました。一方で私は5歳からやっているバトントワリングの活動で米国遠征なども経験し、人々に笑顔を届ける楽しさを味わいました。観光学部では英語を使った「おもてなし」=ホスピタリティについて学びたいと思っています。

入学から2年前期まで、留学前の学びについて教えてください

山坂 やはり留学に備えた英語力の向上が大きな目標になりました。特に海外出身の先生から教わる週4回の「ELF(English as a Lingua Franca)」は楽しく取り組めました。留学するまでは「みんなで頑張ろう!」という切磋琢磨するムードもあり、自然と英語学習に力が入りましたね。

中村 私もELF(English as a Lingua Franca)』の授業が英語力向上に大いに役立ったと感じています。2年前期は荒木さんが一緒のクラスでした。英語以外では、私はもともと数学が得意だったので、これからあらゆる分野のビジネスで重要となる「統計学入門」、「データ処理」などの授業が印象に残っています。

田中 1年生~2年前期までは、ほんとうに「毎日が英語!」の生活でしたね。やはり英語は実際に使わなくては身につきませんから、恵まれた環境でした。私は留学までにTOEIC®スコア700点以上を取得するという高い目標を立てて、授業以外でも大学の先生方のアドバイスをいただきながらTOEIC®対策の学習を進めていました。

荒木 入学したばかりの頃、しっかりした英語力を身につけた先輩方に刺激され、自分も頑張ろうとモチベーションが高まりました。「全国学生英語プレゼンテーションコンテスト」に出場して2次予選まで進出できたことも自信になりました。1年生では旅のプランを考える授業をきっかけに「企画」に興味を持つようになり、「大学生観光まちづくりコンテスト」にも参加してこちらは佳作をいただきました。

では、皆さんの留学生活について詳しくうかがっていきましょう。

山坂 私にとって今回の留学が初めての海外体験で、緊張しつつも大きな期待を胸にオーストラリアに向かいました。ホームステイ先は年配のご夫婦の家庭で、とても暖かく迎えていただき一安心。留学の前半は大学が留学生向けに開設した語学学校で学びます。最初は先生の英語を聞き取るのも苦労しましたが、学生のレベルに合わせてじっくり丁寧に授業を進めてくださり、すぐに授業のペースに慣れてきました。そうすると日本人同士だけでなく、世界各国から来た留学生とも打ち解けられるようになり、彼らとコミュニケーションを取ることで自分の意志を英語で伝えるトレーニングになりました。

中村 私の語学学校のクラスではインドネシアやヴェトナムから来た学生と仲良くなりました。みんなで授業後も図書館に残って課題のエッセイのための参考文献を調べたりしたことも良い思い出です。彼女たちとの付き合いを通して、生まれ育った国は違っても、同世代で通じあえる感覚をたくさん共有できたと思います。特にアイドルやスイーツの話は盛り上がりましたね(笑)。私のホームステイ先はホストマザーが、かなり強いオーストラリア風アクセントの英語を話します。毎日、お話ししていたおかげですっかりそのアクセントにも慣れましたね。


田中 先ほど留学前にTOEIC®700点以上を目標にしていたとお伝えしましたが、実はその目標を達成できないまま、オーストラリアに向かいました。でも、この留学をぜったいに自分の人生を素敵に変えるためのチャンスにしようと意気込みは大きかったです。それまで米国英語ばかりと接していた私にとって、語学学校でのオーストラリア風の発音やアクセントは、やはり聞き取りにくく最初は少々困りました。でも、耳って慣れるものですね。それよりむしろ自分の意見や主張を英語で相手にしっかり伝えることのほうが難しい。

荒木 田中さんはホストマザーにその能力を鍛えてもらったんですよね。

田中 そう。なぜかドイツ人のホストマザーで、彼女はビジネスウーマンということもあり、とことん理詰めで問い詰めてくる人でした。当時は頭にくることもありましたけど、次第に実はとても優しい女性であることがわかってきて、お別れの時にはお互い涙目……。

荒木 私のホームステイ先は広い庭とプール付きの大きな家にご夫妻2人がお住まいで(お子さんは独立されたとのこと)、私以外にも各国からの留学生を受け入れており、私のルームメイトはドイツ人でした。お部屋にはいつも山盛りのフルーツが用意され、ホストマザーはなんと私たち留学生のために毎日手作りのランチを用意してくれました。語学学校の授業はかなりハードで先生の評価も厳しく、特にライティングの授業は苦労しました。私が課題で悩んでいるとドイツ人のルームメイトが優しく助言してくれてなんとか乗り切ったという思い出があります。


山坂 ホームステイ先で様々な国の人々と友だちになれるのはいいですね。留学の良さは多様な価値観に触れることで、視野が広がることにあると私は思います。語学学校を終えて留学後半の学士課程ではオーストラリアの学生に混じって観光学の講義を受講したのですが、先生や学生同士の議論を通して、現地の「ホスピタリティ」と日本の「おもてなし」にはかなり考え方の違いがあることを実感できました。


田中 学士課程に進んで気付いたのは、語学学校では先生が通常よりゆっくり英語を話してくれていたと言うこと。だから最初の頃はナチュラルスピードの英語で進む講義に耳がついていけなくて苦労しました。ようやく耳が慣れたのは1か月後ぐらいでしょうか……。

(全員頷く)

田中 学士課程では観光やイベント企画、ビジネス、中国語の授業も履修しました。英語以外の語学にもチャレンジしてみたかったのです。

荒木 私も中国語の授業を履修しました。観光学や旅行関係以外では、イベントマネジメントの授業が楽しかったです。グリフィス大学のキャンパスがあるブリスベンは2032年に夏季オリンピックの開催が予定されています。この授業の課題はオリンピック開催に絡めた地域の観光プロモーション案の提案でした。最初はわからないことばかりでしたが、なんとか頑張ってペアを組んだ現地の学生と協力しながら提案書を作成し、プレゼンを行った体験は今でも忘れられません。

中村 私は学士課程で「日本が大好き!」という学生と仲良くなりました。異文化コミュニケーションやソーシャルメディアに関する授業を受けていたのですが、プレゼンや授業や課題をこなす際に彼女にかなりサポートしてもらいました。大学の授業自体はハードなのですが、授業内で「ピザパーティー」が開催されることもあったり、日本ではなかなか味わえないキャンパスライフを過ごせました。

皆さんは現地でのインターンシップを体験しましたか?

山坂 はい、私はウインタースポーツのイベントで、日本の蔵王温泉のブースで働きました。実は私自身蔵王温泉に行ったことはないのですが、あらかじめ十分勉強して、ブースを訪ねてくるオーストラリアの人々にその魅力を伝えました。説明しながら、自分の英語が以前よりずっと通じるようになっていることがうれしかったですね。

中村 私も山坂さんと同じウインタースポーツのイベントの石川県のブースで働いていました。出勤はかなり朝が早くて苦労しましたが、土地の魅力を自分なりに工夫して説明したことで実践的な英会話のトレーニングになったと思いますし、山坂さんと同じく「自信」がつきました。

田中 私はホテルでお客様の様々なご注文に対応する〝コンシェルジュ〟の仕事をした後、帰国前に「シーワールド」というテーマパークで働きました。ホテルではお客様のご案内までやらせてもらい、接客特有の英語の言い回しなども学ぶことができました。

荒木 私も田中さんとは違うホテルと「シーワールド」で働きました。ホテルではハウスキーピングの仕事が中心であまりお客様とお話しする機会はありませんでしたが、「シーワールド」ではハンバーガーを焼きながらお客様とおしゃべりしたりできました。テーマパークなので皆さんが楽しみに来て、良い顔をされているのでこちらまでうれしくなりました。

1年間の留学を終えて、今後の目標や抱負について教えてください。

山坂 留学によって実践的な英語力が向上したのはもちろんですが、自分が新たな環境でも生きていける自信が付きました。日本や日本文化に関心を持つ海外の友人ができたこともあり、将来は日本に関心を持つ海外の方々をサポートできるような仕事をしたいと思っています。残りの大学生活では自分の視野を広げ、卒業までにTOEIC®は800点台をクリアすることが当面の目標です。

中村 留学生活を通して「自ら行動すれば必ず成長できる!」ことを学びました。留学生仲間や現地の学生などを通して異文化交流の楽しさを満喫しましたので、残りの大学生活も、さらに卒業後も様々な国の人々と交流していきたいと思っています。留学中にTOEIC®800点をクリアしましたが、今は研究にも関心があるのでよりアカデミックな英語をマスターしようと思っています。

田中 留学して一番変わったのは「おしゃべり」になったことです。もともと人と関わるのが面倒くさい……と思うタイプの人間だったのですが、留学中に世界中の友だちができ、ホストマザーとの付き合いの中で、回りの人の力を借りることの大切さ、自分と異なる個性と付き合う面白さを感じるようになりました。もちろん、今でも一人の時間を大切にしていますが、未来の自分が海外と日本をつなぐ人でありたいと心から思えるようになりました。そのためにも英語はまだまだ勉強せねば。TOEIC®800点以上に加え、実践的な英語の4技能が問われるIELTSにもチャレンジするつもりです。

荒木 もともと私は自分の意見を言うのが苦手だったのですが、留学生活はそれでは通用しません。極力「自分を出す」ように心がけているうちに、英語での言葉のやり取りが楽しくなってきました。特に大学の授業で鍛えられたこともあり、スピーキングとライティング技能に関しては、留学前の自分が予想した以上に伸びたことを実感しています。卒業後は旅行会社に就職したいと思っていますが、まだまだそのための知識もスキルも足りません。ゼミや授業を通して視野を広げ、SNSなどでクリエイティブな発信を行うなどして自分なりの「観光」や「おもてなし」へのアプローチを探していきたいと思っています。

皆さんがそれぞれ自分たちなりの充実した1年間を過ごしたことが、お話からしっかりと伝わってきました。帰国直後でお疲れのところ、貴重なお話をありがとうございました。

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