2016年度 コスモス祭企画「英語プレゼンコンテスト」の受賞賞品を楽しみました
―高見屋旅館様ご提供 深山荘高見屋編―
私は2016年に開催された「英語プレゼンコンテスト」で高見屋旅館賞をいただきました。そして、2017年3月16日~18日に2泊3日で山形市内にある深山荘高見屋に宿泊させていただきました。1日目は蔵王温泉街の観光、2日目はスキー、3日目は山形駅周辺(山寺、文翔館)を観光しました。温泉街のほんのり硫黄の香りが漂う街を観光し、旅館では山形の郷土料理や温泉を楽しみました。今回の旅で私は、蔵王の人々の「おもてなし」に触れることができました。そこには3つのエピソードがあります。
1つ目は、フロントのスタッフの方のエピソードです。2日目はスキーをする予定だったのですが、スキー用具はウェアも含め、何も持参していませんでした。その際、フロントのスタッフの方が、私のスキーのレベルや予算を参考に、おすすめのスキーレンタルショップを教えてくれました。1店舗だけでなく、3店舗も教えていただき、どのスキーレベルの人が借りる店で、用具の状態まで教えてくれました。そのスタッフの方のおかげで、レンタルショップを探す手間が省け、スキーを思う存分に楽しむことができました。
2つ目は、スキーのレンタルショップの店員の方のエピソードです。私は、そのショップでウェアを借りましたが、ゴーグル、手袋、帽子は持参していなかったため、着用せず滑ろうと思っていました。すると、ショップの店員の方が、ゴーグル、手袋、帽子を持ってきてくれました。周りでは着用していなかったのは私だけでした。お店の看板には「衛生上、直接肌に触れるものは貸し出していない」と書いてありましたが、他のスキーヤーと同じようにスキーを楽しんでいただきたいという店員の方の心遣いからこのような対応をしてくれたことに、『最高のおもてなし』を感じました。
3つ目は、リフト乗り場の係員の方のエピソードです。彼はリフトを利用する一人ひとりのお客さんの顔を覚えて、各個人に違った話をしていました。私は、「学校のこと」や「なぜ蔵王温泉に来たのか」などを聞かれました。会うたびに話が発展していたので、私のことを覚えてくれているのだと嬉しくなりました。リフトの係員の方とスキー利用客が接するのは一瞬のことですが、その一瞬で顔を覚え、個人に違った対応ができるのは、これもまた素晴らしいおもてなしだと思いました。
蔵王温泉は山形でも有名な観光地ですが、蔵王という場所だけでなく、地元民や蔵王の観光に携わる方々も蔵王を素晴らしい観光地にしようと、『おもてなしの心』を持って観光客を迎え入れている点に非常に感銘を受けました。今回、山形市蔵王温泉で学んだ「場所だけでなく地域住民も観光地の一員になる」という考え方を、将来、地元片山津温泉の地域振興にも生かしていきたいと考えています。末筆ながら、このような経験や学びの場を与えてくださった岡崎弥平治様、深山荘高見屋の皆さま、玉川大学の先生方、そして両親に心より感謝申し上げます。