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観光学部の4年生が語る「オーストラリア留学」と「就活」

2018年3月に卒業した観光学部の2期生4名に、学部の大きな特色である1年間のオーストラリア留学、そしてその後の就職活動を中心に、観光学部で学ぶ魅力について話してもらいました。

培ったグローバル力をもとに さまざまな分野で
活躍しています

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  • 出席者左から順に
  • 佐藤亮太朗さん 東武トップツアーズ株式会社 ディーキン大学留学
  • 岡田美優さん 楽天株式会社 ディーキン大学留学
  • 住 花野さん 日本航空株式会社(JAL) スウィンバーン工科大学留学
  • 須山紫帆さん 全日本空輸株式会社(ANA) ビクトリア大学留学
Victoria (ビクトリア)大学
  • 設立年 1916年
  • 学生数 48,922名
  • 留学生数 5,000名以上
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90カ国以上の国々から学生が集う、オーストラリア国内で最も国際的な大学の一つ。学生のキャリア充実を目的としたさまざまなコースを提供しているほか、多様な経歴や文化を持つ学生を対象とした第三期教育(中等教育以後の教育)に注力。
Swinburne(スウィンバーン)工科大学
  • 設立年 1908年
  • 学生数 35,000名
  • 留学生数 7,700名
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1908年創立の歴史と伝統のある大学。ビジネス、芸術、テクノロジー系の学問が強く、特にリサーチとテクノロジー分野では世界的に評価されている。企業との結びつきも深く、実践力のある人材を育成。
Deakin(ディーキン)大学
  • 設立年 1974年
  • 学生数 50,000名
  • 留学生数 7,500名
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オーストラリアン・ユニバーシティー・オブ・ザ・イヤーを過去2度受賞している大学。100以上の学部・大学院プログラムがあり、従来の研究分野はもちろん、新たなビジネス分野を専門にしたコースも学べる。

まずは、「観光学部」を選んだ理由を教えてください。

佐藤 僕はもともと旅行好きで、高校時代から観光業への就職を考えていました。どういう企業に就職するかは漠然としていましたけれど、観光学部でなら専門的に学べるだろうと思いました。入学時点では航空会社、鉄道会社、旅行会社の3つの進路を考えていたかな。

岡田 私は必ず留学できることが魅力でしたね。高校時代、勉強嫌いだったのですが、なぜか英語だけは苦ではありませんでした。英語ができるようになれば海外でいろんな人と話せて、海外旅行でも役立ちそうだと思っていました。

 私は高校まで岐阜県高山市、「飛騨高山」という観光地で育ちました。祖母が雑貨屋を営んでいることもあって、将来は接客業につきたいという思いは子供の頃からありました。通っていた高校で面白い英語の先生との出会いがあり、それがきっかけで海外への興味が芽生えました。東京に出たかったこともあり、玉川大学観光学部に入学しました。

須山 私は玉川学園高等部の出身です。新しく観光学部ができるということで、学部説明会に参加して「グローバル人材育成」という言葉と出会いました。最初は何のことかよくわからなかったのですが、学部長先生のお話で「英語だけではなく世界で受け入れられる人材」と聞いて、ぜひこの学部で勉強したいと選びました。1年間留学しても4年で卒業できるのも大きな魅力でしたね。

それぞれオーストラリア留学の感想と成果について教えてください。

 とにかくあっという間の1年で、私にとっては飛躍の年でした。ちょうど半年たった頃、家族が旅行で留学先まで訪ねてくれて、その時「すごく変わったね」って言われたんです。もともと引っ込み思案だったのですが、英語漬けの半年間で精神的にかなり積極的でタフになって(笑)。それがいちばんの成果かもしれません。英語力に関しては自分ではあまり実感していませんでしたが、帰国後のTOEIC®のスコアがグンと伸びたのでやはり留学の成果はあったと思います。留学中はできるだけ英語を使おうと日本人だけで集まらないように心がけました。

須山 私も日本人ばかりでかたまらず、積極的に日本人以外の人とコミュニケーションするように心がけました。そうするとリスニング力は自然と身につきます。ホームステイ先の子供たちとも毎日よく遊んでいたことも、英語に慣れる上で役立ちました。留学中は前半の半年は語学学校で学び、後半を大学の学士課程で学びます。語学学校では他国からの留学生に交じって「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を毎日徹底的にトレーニングします。

佐藤 それはみんな同じですね。僕も英語力が伸びたのは間違いありません。留学前後でTOEIC®のスコアで150ほど上がりました。語学学校ではいろいろな国の留学生と接したのですが、みんな失敗すること、間違えることを恐れない。間違っていてもどんどん発言する。最初はそれに圧倒されました。コレはまずいと思って、自分でも間違いを恐れず発言するよう意識的に心がけました。するとそれまで自分の中で眠っていた積極性が出てきて、そうするとまわりの留学生たちがフレンドリーに接してくれるようになったのです。住さんと同じく、精神的に成長できたことが留学の最大の成果かもしれません。

須山 ビクトリア大学では「マーケティング」「経済学」「インフォメーションシステム」「プロフェッショナル・コミュニケーション」(表情や話し方など、相手に与える印象を学ぶ)の4科目を学びました。経済学は玉川大学でも学んでいたのですが、やはり英語で授業を聞いたり、レポートを書いたりするのは苦労しました。

 私はスウィンバーン工科大学で「会計学」「経済学」「ビジネス英語」「統計学」の4科目を学びました。英語で大学の授業を受けるのは苦労しますが、留学の機会にできる限り英語を使って成績を伸ばそうと頑張りました。佐藤君と同じく他の国の留学生の存在からはいつも刺激を受けていました。みんな英語が上手で、とても積極的なんですよ。

佐藤 僕は語学学校から大学学士課程に移って苦労したかな。ネイティブの学生に交じって「中国語」「オーストラリアの歴史」「中東の歴史」「社会学」などを履修したのですが、特に「社会学」でネイティブの人たちとのディスカッションにはかなりの努力が必要でした。

岡田 私は後悔していることも多いかな……。住さんが言ったようにあっという間に終わってしまった感じがあって、「いったい1年間何をしてたのかな?」「もっと英語力を伸ばせたのではないかな?」という反省があります。留学中は他国からの留学生と接しながら、スペイン語や中国語への関心が芽生えて、少々興味の対象が広がりすぎてしまったのかも。だから終わってみると満足感より「もっと頑張らなきゃ」という思いが強くなりました。できれば来年も後輩たちともう一度留学したい(笑)。

全員 (笑)

岡田 その悔しさから、将来は絶対に英語が使える企業で働きたいという気持ちがさらに強くなったことが、成果と言えば成果です。社内公用語が英語ということにひかれて楽天の入社試験を受けたのも、留学したからこそかもしれません。

皆さんの就職活動に留学体験が影響を与えましたか?

岡田 もともと私はあまり口数が多くなくクールな印象を持たれていたのですが、留学を通してよく笑うようになりました。というのも言葉が十分通じなくても笑顔でいると人と仲良くなれるということを留学中に学んだからです。たくさんの人と仲良くなると話すことがどんどん楽しくなって、実は就職試験の面接もとても楽しかった(笑)。特に内定先の楽天の面接官の方は留学を含めた私の話を楽しそうに聞いてくれました。

 就職活動への影響と言えば、私も性格がたくましくなったことかもしれません。留学中は苦労もありましたが、乗り越えるには自分で頑張るしかない。おかげでポジティブシンキングができるようになりました。また、異文化の中で自分の言葉でしっかり自己アピールした経験が、面接試験のトレーニングになりました。

佐藤 航空会社への就職はいつ頃から考えていたの?

 憧れは子供の頃からありました。それが決意に変わったのは留学も含めた観光学部でのさまざまな学びや経験からですね。

須山 私も航空会社は憧れでした。就職活動の時点でもホテルやブライダルなどの業界も考えていました。ただ留学中に飛行機でオーストラリアの各地に旅行した際に、海外と比較した日本の航空会社の「おもてなし」の質の高さに気付いたのです。自分も質の高い「おもてなし」を提供したい!そんな気持ちから航空会社への思いが強くなったことは確かです。

佐藤 僕はオーストラリアという多国籍社会で暮らしたことで、将来の仕事のビジョンが見えてきて、留学後はキャリアにつながる授業を意識的に選択するようになりました。1年間の留学経験は就職活動でのアピールポイントになりますが、留学中に何を感じて、何を得たかを面接などでしっかり説明できなければそれほどアドバンテージにならないと思います。僕の場合、街中や公共施設など異文化に対する配慮が行き届いているオーストラリアで、外国人旅行者が快適に過ごせる環境やサービスなどを考える視点を育むことができたと思っています。

就職活動において最も力を入れたことは何ですか?

須山 やはり企業研究でしょう。ネットや書籍情報、会社説明会はもちろん、私がオススメするのはOB・OG訪問です。最前線で活躍されている方の生の声を聞くことで、その企業のカルチャーやスピリットまで理解することができると思います。私の場合、自分で連絡を取って6人のOGの方にお会いしました。そして同じぐらい大切なのは自己分析です。自分が今まで体験してきたことを箇条書きにして、自分の思いや考えを整理しました。おかげで面接の自己アピールの際に迷うことなく話せたと思います。

佐藤 僕も自己分析には力を入れましたが、最初は「他己分析」、つまり他人の目に自分はどのように映っているかについてから始めました。大学の友人、高校時代の友人、家族など僕をよく知る人たちを訪ねて、自分がどういう人間かを聞き出しました。実は僕は就活のスタートが3月と周囲より遅く、しかも旅行会社に絞って3社しか受けませんでした。周囲に流されず自分のペースを守って就活に望むことが自分に向いていると考えたのです。

 それでしっかり旅行会社に内定したのがすごいですね。

佐藤 でも、他人には勧めません(笑)。あくまでも僕のやり方なので。

 企業研究や自己分析はもちろん大切なのですが、私はまず志望企業の最初の関門であるエントリーシート(ES)に注力しました。ゼミの先生などに添削していただいて、提出締切ギリギリまで納得がいくまで何十回と書き直しました。とにかく入口で失敗したくはなかったですから。

岡田 私はみんなのように志望企業が固まらないまま就活をスタートしたのですが、ネットで楽天の就職説明会のバナーをたまたま見つけて、WEB上のテストを受けたら翌日パスしたという連絡が……。このスピード感に「ピン」と来て楽天という企業にさらに興味を持ちました。就活ではこういう直感も大切かもしれません。先ほどお話ししたように面接試験もとても楽しくできたのですが、要注意なのは最後に面接官が発する「他に聞きたいことがありますか?」という質問。「特にありません」なんて言えませんし、質問内容で企業研究をしっかりやっているかどうかが相手にバレてしまう。

須山 確かに!あらかじめ「質問したいこと」をいくつか考えておいた方が良いですね。

観光学部の4年間で思い出深い授業や学びの経験はありますか?

岡田 やはり留学中に英語でプレゼンテーションしたことでしょうか。最初はプレゼンの「プ」の字もわからず戸惑うばかりでしたが、最後には良い評価がもらえるようになりました。プレゼンのコツは「面白く話したい」という気持ちです。それは就活でも活かされました。

 私も留学中の「ビジネス英語」の授業が印象に残っています。15人のクラスのうち日本人は私を含めて3人。グローバル・ビジネスにおけるさまざまなシチュエーションでの会話を実践的に学ぶことができました。

佐藤 僕は帰国後の4年春学期に学んだ「サービス・マーケティング」です。サービスと「おもてなし」はどう違うのか?お客様のクレームにどのように対応したらいいのか?など、将来につながる実践的な内容を目的意識を持って楽しく学べました。

須山 私は4年生春に履修した「観光経営学」で、これは志望する航空会社の経営についての授業でした。ちょうど企業研究に取り組んでいたところで、授業では自分では気付かなかった航空会社の見方、調べ方について多くのことを教わりました。実は担当の先生は私の内定先であるANA出身の方だったんですよ!

社会人となるにあたっての夢や抱負はありますか?

岡田 すでにインターンシップで楽天の方々と楽しく働いています。内定後には社員の方々に誘われて東北楽天イーグルスの野球観戦もしました。社会人になったら、とにかくたくさんの人との出会いを大切にしたいと思っています。

 ゆくゆくは客室乗務員として国際線に乗務することになると思います。いろいろな国の人々との出会いを大切にして、プロとしての経験値を上げていき、やがてお客さまにとっても乗務員同士でも住さんがいると安心すると言ってもらえる存在になることが目標です。その際、多くの国の人々と触れ合った留学経験が生きるのではないかと思っています。

須山 私は大学の部活でライフセービング活動に力を入れておりましたので、おもてなしのみならず、安全を第一に考え、お客様から信頼していただける客室乗務員になることが目標です。

佐藤 僕は、2020年の東京五輪に向けて日本の観光業の盛り上がりの中で、自分のキャリアを確立する何かをつかみたい。そのために企画や営業などいろんな仕事を経験していきたいです。

観光学部を志望する高校生・受験生に一言お願いします。

佐藤 名称は「観光学部」ですが、決して狭い意味の観光業を目指す人の学部ではないということを知ってほしいですね。授業科目もバラエティにあふれています。就職先は決まっていなくても、英語をツールにした異文化理解に興味がある人にぜひ入学してほしい。

岡田 玉川大学観光学部には、他大学とは違う独特のカルチャーがあるような気がします。学生はみんなフレンドリーで友人ができやすいことは確かです。勉強はちょっと厳しいかな?(笑)

 確かに厳しいかもしれません。いわゆる世間の大学生より、勉強はたくさんしていると思います。だからこそ振り返ると中身が濃い大学生活であり、留学を含めた4年間は本当に充実しています。

須山 そうですね。確かに厳しさはありますが、少人数教育で先生方はとことん学生の面倒を見てくれますから不安はありません。先生との距離が近く、学生同士も仲が良くて学部の雰囲気は最高です。英語が好きで異文化への関心を持つ方はぜひ入学してください。

ありがとうございました。

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