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日本史学・歴史まちづくりゼミ:
国土地理院主催の「G空間EXPO2022」Geoアクティビティコンテストに出場決定

2022.11.08

濵田ゼミでは、12月に出場する「G空間EXPO2022」Geoアクティビティコンテストにむけて、3Dプリンタを活用した地理歴史教材の制作と、その実践例を集めた書籍づくりに取り組んでいます。

国土地理院主催のコンテストに出場決定

2022年12月6日~7日に東京ポートシティ竹芝オフィスタワーで開催される「G空間EXPO」Geoアクティビティコンテストに、玉川大学メーカーズフロア・教職大学院の現職学生等と共同のチーム「Digital Creative Project」で出場します!3Dプリンタが2万円台で買え、国土地理院には3D地形のデータが無料で公開されている時代です。しかし、それを活用する人がいません。濵田ゼミでは、「3D地形」をテーマに、誰でもオーダーメイドで簡単に制作できる教材づくりを提案します。

私たちは3D地形の教育的意義や教材デザインの方法論、具体的な実践例をまとめ、コンテストの前段階として11月のコスモス祭で展示をします。これからの学校教育は探究学習がキーワードです。学習者の自律性・主体性を育む新しい授業実践つながるよう意識しながら、教材制作に取り組んでいきます。

>G空間EXPO2022(※令和4年12月1日~25日はオンラインでも公開)



  • 図1 3D地形(大津)を用いた説明

  • 図2 3D地形(須磨・神戸)で一ノ谷の戦いを説明

  • 図3 3D地形撮影の様子

3D地形の学びに感じたこと

3D地形の効果は、臨場感豊かに現地を捉えることができる点です。2Dの地図では想像するしかない高低差を視覚的に捉え、手で触れて地形を認識することができます。その結果、現地で起きる自然現象や、人間の行動パターンを想像しやすくなり、探究学習に最適な教材になると思いました。

実際に3D地形を出力すると、高さの倍率を上げないと地形がリアルに感じられなかったり、平地と海の高さにほとんど差がないことに驚いたりと、新たな発見がたくさんありました。3D地形は歴史や地理に関連付けることで、地理的条件の上に人々の暮らしや文化が成り立っている様子を学ぶ、一つの有力な手段になりそうです。



図4 3D地形(東山)と現地の比較

京都合宿、現地で感じられたこと

9月にゼミ合宿で京都に行き、コスモス祭で展示する解説動画を撮影しました。その際、3D地形を手元に置きながらその土地を見ることで、その土地をリアルに俯瞰することができました。不思議な感覚ですが、現地で実際の地形を見ると、山は3D地形で見るよりも高く、切り立って見えました。

忘れられない思い出は、1日目の京都タワー展望室です。そこで出会った現地在住の方と交流し、3D地形を見るための新たな視点を得ることができました。この経験から、人の数だけ視点があり、それを共有することで、地形から歴史を考えるまなざしが深まると思いました。フィールドワークに3D地形を用いることで、地形を客観的に見ることができました。同時に、日常で見ている世界は必ずしも正しいとは限らないと実感しました。



  • 図5 鴨川での撮影風景

  • 図6 3D地形(京都)を持って京都タワーで記念撮影

日本史学・歴史まちづくりゼミ生:新井公貴、川田真未)

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