研究室ガイド

日本史学・歴史まちづくりゼミ:
国土地理院主催「G空間EXPO2022」Geoアクティビティコンテストを終えて

2022.12.15

濵田ゼミの課外活動として取り組んだ「G空間EXPO2022」Geoアクティビティコンテストについて報告します。2022年12月6~7日に東京ポートシティ竹芝オフィスタワーで開催された国土交通省国土地理院主催のコンテストで、玉川大学メーカーズフロア・教職大学院現職学生との共同チーム「玉川大学Digital Creative Project」として出場しました。

国土地理院主催「G空間EXPO2022」Geoアクティビティコンテストにおける濵田ゼミの活動


ゼミ生全員で執筆に取り組んだ書籍
(監修:髙岡麻美、編著:濵田英毅)

私たち濵田ゼミ生は、ゼミとして京都一帯の地域学習や映像制作に取り組むと同時に、ゼミでの学びを活かす形で、教育現場における3D地形と3Dプリンターの活用の幅を広げることをテーマとした課外活動に取り組みました。

コンテストでは、私たちが制作した3D地形の教材を展示するとともに、私たちが考えた「3D地形を活用した授業実践モデル」を収録した書籍『探究学習に効く教師教育シリーズVol.1 見方・考え方を鍛える 誰でもできるようになる3D地形の制作・実践ガイド』(2022年12月末よりアマゾンで購入可能)を発表しました。コスモス祭で展示した3D地形の反省と総括をふまえて、教材に対する視点を見直し、よりブラッシュアップした内容で今回のコンテストに臨みました。

G空間EXPO当日は、濵田ゼミで学んだゴールデンサークル理論や歴史マンガのストーリーテリング活動等で培った「臨場感」のある話し方を意識し、これまでの取り組みや書籍の概要を来場者の方に直接伝えました。来場者からは「こんなに安く(100~300円)簡単にできてしまうのか」「3D地形の活用で子どもたちに空間認識をさせやすくなる」といった前向きな意見をたくさんいただきました。平面では分かりにくい地形の特徴を、立体的な3D地形ならばリアルに表現できる。3D地形による学びの意義を社会に広める、第一歩を踏み出すことができたと思います。

会場に来場されたのは、東京都の社会科や地理歴史科の教員、国土地理院の職員、GISを活用する会社の社員などをはじめとする地理情報の活用に長けた方々ばかりでした。様々な専門家の方々とブースでお話させていただき、社会における活用の幅をあらゆる面から考えることができました。



  • G空間EXPO2022開会式の様子

  • 来場者への説明の実践

他の展示ブースからの学びと今後

G空間EXPO当日は、私たちのブースで取り組みの説明をするだけでなく、高校や大学、企業や行政機関などの様々な展示ブースを回りました。バリアフリーや防災などに地理情報を活用する事例や取り組みなどについて直接話を聞き、学びを深めることができました。また、そこから得た学びを私たちのプロジェクトと掛け算したら、さらに面白い取り組みになるのではないかという新たなアイデアの創造にもつながりました。地理情報とその活用の可能性はまだまだ多く残されており、これからも広がっていくと感じた瞬間でした。



  • 会場の様子

  • 会場内でキャラクターと記念撮影

玉川大学Digital Creative ProjectはGeoアクティビティコンテストで受賞することができませんでした。しかし、地理情報の活用の視点や、濵田ゼミでの学びで鍛えた「構造的に把握し、伝え、表現する技法」を実践して社会人の方を相手に話す機会となり、貴重な経験を得られたと感じています。

私たちは、今回のプロジェクトで「3D地形を活用した新しい授業モデルの発案」に取り組み、「0から1を作る」という初めての挑戦に苦戦しました。それでも、各々が考えを巡らせて作り上げたことで、教育実習に向けた実践的な教材活用の仕方や授業方法など、多くの学びがありました。

現在の教育は探究学習が重視されており、3D地形の教材としての可能性はさらに広がっていくと考えられます。新しい技術に臆することなく触れ、教材の持つ可能性を信じる。そして、教材を通して「社会的な見方・考え方」を働かせ、多面的・多角的な視点から分析する力を鍛え、授業実践につなげていくことができるよう学び続けることが重要なのだと思いました。プロジェクトの活動で得た学びを、今後の学生生活でさらに育んでいきます。

日本史学・歴史まちづくりゼミ生:古賀千尋、高木拓海)

〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
Tel:042-739-8111(代表)

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