生涯学習ゼミ:「田遊び」でつなぐ恩返し
2023.05.10
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生涯学習ゼミの仲間と協働し、小学2年生の「田遊び」に参加しました。田遊びには、自然体験と共に、代掻きが意図されています。現代の日本では農機を使うが、玉川学園では小学2年生が遊びながら代掻きをしてきました。今では、田遊びが伝統行事の1つになっています。
田遊びのお手伝いを行うことで、教育学部の学生として、色々な事を学ぶことができました。例えば、あらゆる方向に散らばって遊ぶ子どもたちの状況を把握する重要性や方法です。また、子どもとのコミュニケーションとして、子どもの感情を汲みつつ、自分自身のことも表現することが大切だと実感しました。実際に教員になった際には、今回の学びが子どもたちの安全や学習意欲の向上にいかせると思うので、良い経験が出来て良かったです。
田遊びの様子-
今回の田遊びには、教育学部生としてのみならず、個人的にも意味がありました。私は小学校から玉川学園で学んできたからです。玉川学園に入学してから15年間、「学校に行きたくない」という気持ちになることは、一度も無かったです。それは、学校の環境、教師や家族の支えなどがあったからで、今までお世話になった方々に恩返しをすることが、自分の義、美徳のひとつだと感じています。そのため、田遊びには積極的に参加し、主に次の2点で恩返しをしたかったです。
1つ目は、お世話になった先生方に成長した自分の姿を見せることです。私は小学生のころに悪ふざけをして、色々な先生方を困らせていました。しかし、玉川大学へと進学し、大人になった姿を見せられる、ただそれだけで、いくばくかの安心をしていただけるのではないかと思いました。
代掻き後の田-
2つ目は、よいことを継続するためのリレーのバトンを未来の子どもたちに渡すことです。未来の子どもたちにも、この田遊びのよさを引き継いでもらえるように、次々とバトンを渡せたらいいなと思いました。今回の活動を通して、私は田遊びの大切さとともに、玉川学園という環境、教師や家族の支えがあり、今の自分がいることを実感したとともに、子どもたちにも人のつながりや恩を考えるゆとりがある人間に育ってほしいと思いました。この記事が残り、いつでも読んでもらえればうれしいですし、それがバトン渡しにもなるのではないでしょうか。
これからも、播種、田植え、収穫など、色々と協力できればうれしいです。また、玉川学園には幼稚園~大学院まであるため、ゼミ全体で幅広く連携していければ、さらに充実した学びを図れると感じました。
子どもたちを迎える準備
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危険な所が無いか確認 -
田の中を歩く練習 -
子どもたちが来るまで待機
子どもたちが到着
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お迎え -
代掻きの説明を一緒に聞く -
いざ、田んぼへ
子どもたちと一緒に田遊び
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一緒に遊ぶ -
足が抜けない子の手助け -
靴下が脱げた子の手助け
大学生も泥だらけに
(生涯学習ゼミ生:黒田悠翔)