研究室ガイド

生涯学習ゼミ:違いを認めて協働すること

2023.10.05

私たち生涯学習ゼミでは、夏休みの8月28日から29日にかけて、ゼミ合宿を行った。埼玉県の秩父郡長瀞へ行き、うどん作りやラフティング、秋学期のゼミに向けての話し合いなどを行った。学びや仲を深めながら、かけがえのない思い出を作ることができた。普段のゼミでも、私たちは話し合いの場を頻繁に行い色々なことを学んでいる。しかし、教室の外に出たからこそ得られる学びや仲間との会話があり、それは貴重なものであった。


うどん作り

うどん作りでは、それぞれ違う個性を持つ人たちが集まることの面白さと、その違いを認め合うことの大切さを学んだ。うどん作りはそれぞれの体重、時間のかけ方、器用さなどにより全く違う出来上がりになる。麺が乾燥してしまわないようスピーディーに作る人、一つの作業を丁寧に納得いくまで行う人、器用に着々と次の作業に進んで行く人もいれば、一つ前の工程からやり直す人がいたり、一つの作業に苦戦して時間がかかったりする人がいたりと、本当にそれぞれであった。そして、その一つ一つの違いが味に現れるのである。作業の進め方にも出来上がったうどんにも、それぞれの個性がとてもよく出ていた。

作り終わると、すぐにそれぞれのうどんを茹でて食べ比べをした。作りたてのうどんを食べるという経験、ましてや自分たちで作ったうどんだったため、とても特別感があった。太さや厚さ、コシなど、作る人によって本当に違っていた。私たちはその違いを見つけて、自然と「〇〇のうどんはコシがあるよ」「△△のは太さがちょうどいいね」などと感想を伝え合った。その感想はどれも、その違いを認めて褒めたり尊重したりする内容であった。このように個性を認め合うことができる関係性であれば、人は安心して存分に違いを出せるのだろうと感じた。

ラフティング

ラフティングでは、美しく壮大な自然に触れながらチーム力を磨くことができた。秩父長瀞は、岩畳というミルフィーユのように薄く幾重にも層が重なっている岩が有名で、1924年に国指定の天然記念物に指定されている、地質学的にも珍しい地形である。また特殊な地形を近くで観察できることから、長瀞は「地球の窓」とも呼ばれている。そのような「地球の窓」をラフティングしていると、辺りは岩畳やジブリの「もののけ姫」に出てきそうな豊かな緑で、その美しさと神秘さに魅了された。

太陽と、太陽を反射した水面に上下から熱せられる中、両側の岩畳や青々と輝く木々を眺めながら青く澄んだ冷たい川を下るのは、とても爽快であった。力の強さも体力も違う人と力を合わせてオールを漕ぐには、声掛けが必須だった。そのため漕ぐときには全員が声を出し、「それだと逆だよ!」「漕ぐよ!せーっの!」というような掛け声が飛び交っていた。オールの動きなどを揃えるのは難しかったが、だからこそ揃って大きく前進したときの喜びや気持ちよさは格別であった。チームで息を合わせてオールを漕いだり水に落ちてしまった仲間をボートへ引き上げたりと、力を合わせる場面が多くあったため、協働することの難しさと素晴らしさを学ぶことができた。

今後に向けて

今回のゼミ合宿では、それぞれの違いを認め尊重することの大切さや、一人一人違う人たちが協働することの難しさ、その素晴らしさを学ぶことができた。ゼミの仲間と貴重な経験や楽しい感情、思い出を共有できたことで、絆も深まったと感じている。この合宿で深まった絆や思い出、協働力などを、これからの普段のゼミでも活かしていきたい。

生涯学習ゼミ生:戸倉光穂)

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