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生涯学習ゼミ:自他を大切にすること

2023.10.16

10月12日に特別セミナー「幼児期からの『性教育』はなぜ大事?教員になる前に知っておきたいこと」に、中村ゼミの3年生と4年生が参加し、性教育が自他を大切にすることにつながることを学びました。

子どもが自分で考え、行動する「にんげん力」を育てることを理念とする社会福祉法人どろんこ会グループのお二方に特別セミナーをしていただきました。
まず、幼児期からの包括的性教育を広める活動を行う青木様からは、生命の安全教育や保育現場の子どもの性的行動、学校の性に関する指導の動向について学びました。特に、学習指導要領に「はどめ規定」があることは知りませんでした。例えば、中学1年生の保健体育科において、「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という文言が「はどめ規定」と呼ばれています。そのため、性交について教えてはならないのかという疑問が残りましたが、これから生きていく中で性に関する正しい知識を身に付ける必要性は大いにあると考えます。また、学習指導要領を踏まえつつ、周りの先生方や保護者の協力を得ながら、外部講師などを招き、性に関する指導を行うことも大事だと思いました。


次に、どろんこ保育園の施設長をされている宮澤様からは、幼児期の性教育の意義や具体的な実践について学びました。性教育を行うことで、自分のみならず他人の命や身体も大切にする気持ちを育てるというお話が印象に残りました。性教育は、子どもが性被害に遭わないようにするためだと考えていましたが、加害もさせないためという意識に変化しました。例えば、保育士の胸を触ってしまう子どもに対して、「小さいから仕方がない」と子どもにダメなことを伝えないとします。そうすると、子どもにその行動が良いものかダメなものかという意識が芽生えないため、将来的に性加害につながってしまう可能性があるかもしれません。子どもの性的な行動や質問に対して、真剣に子どもの目を見てごまかさずに伝えることが大事だと学びました。

今回参加した4年生の多くは、来年の4月から教員になります。「発する一言が子どもに刺さっていく」とお話されていたように、教員の言葉は良い意味でも悪い意味でも大きな影響力をもっています。可能性あふれる子どもの成長に携わるという意識をもち、改めて自分自身の行動や言動を見つめ直していきたいです。

生涯学習ゼミ生:小塩愛美)

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