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生涯学習ゼミ:小学生との播種活動を通して多くの学びを

2025.05.09

4月21日に玉川学園小学部2年生と一緒に稲の播種を行いました。今年度初めて小学生と一緒に活動をし、楽しみながらも教職を目指すにあたり、多くのことを学べました。

まず播種活動を行う前に、良い種もみと悪い種もみを「塩水選」で選別する説明をしました。児童が集中して聞けるように、なるべく短時間で説明することを意識し、質問を投げかけたり、卵を用いた実験をしたり、資料や写真を使うなどの工夫をしました。実際に説明をしてみて、事前準備の重要性や小学生が飽きずに聞いてくれるように工夫することの大切さを学ぶことができました。

説明をした後、5グループに分かれて播種をはじめました。1列に綺麗に並べているグループもあれば、ばらばらに置いているグループもあり、それぞれのグループに個性があふれていました。また、活動を行っていく中で、種もみを1つずつに分ける人、土の上に置く人、きれいに並べる人と役割分担をするグループも出てきて、児童がそれぞれに個性を発揮したり、考えて協力したりできるのは、日頃の学びの成果と考えられます。私もそのような学級経営を出来る教員になりたいと思いました。

播種活動を進めていく中で質問をされ、返答に困ってしまったこともありました。今回は、農学部の井上先生に教えて頂けましたが、きちんと勉強をし、児童の興味関心に答えられる知識を得ておかなければならないと思いました。児童がただ楽しむ「活動あって学び無し」の状況にならないように、様々なことに興味関心を持って学び続けたいです。

また、後半には「疲れた」「飽きた」と言い出す児童もおり、どう対応したらよいのか困っていたところ、担任の先生の「協力して取り組まない人は、おいしいお米を食べられないよ!」「先生、みんなが一生懸命作ったお米を食べるのが楽しみだな~」というような声掛けをしており、声掛け一つで児童が集中する様子が見られました。児童に対する声掛けには多くの工夫が必要であるということが分かりました。

今回、小学生と稲の播種活動を行い、実際に児童と共に活動をすることでしか気づけない気づきや学びが多くありました。これからもこのような機会を大切にし、経験を積み、力量を培っていきたいです。

事前準備


  • 塩水選の説明用の塩水作り

  • 育苗箱に育苗土を敷く

  • 活動場所の設営

児童と播種をする様子


  • 塩水選の説明

  • グループに分かれて播種

  • 播種後の育苗箱に灌水

  • 育苗箱を慎重に運ぶ

  • 育苗箱を育苗器に入れる

  • 挨拶をして終了

後片付け


  • 予備の苗を作る播種

  • 机などを元の場所に戻す

  • 使った道具の洗浄

生涯学習ゼミ生:上枝実生)

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