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生涯学習ゼミ:「ころころレストラン」~子どもたちの「自由な発想」が料理を彩る~

2025.07.23

7月12日、ころころ児童館との協働イベント「ころころレストラン」が開催されました。
ゼミ活動で育てたジャガイモを使い、子どもたちが主体となって調理を行いました。私たち学生は、子どもたちが安全かつ楽しく活動できるよう心がけてサポートしました。ゼミで育てたジャガイモが、子どもたちの笑顔につながり、私たちにとっても達成感を覚える貴重な体験となりました。

子どもたちの発想力が光った調理体験


個性的な盛り付け
カラフルポテトサラダをのせるお皿

当日は、会場設営やジャガイモの水洗いなどの準備からスタート。水洗いをしたジャガイモは、品種により皮の色が想像以上に異なりました。その色合いに驚くとともに、完成する料理を想像すると、調理への意欲が高まりました。
この日のメニューは、「カラフルポテトサラダ」「じゃがバター」「グラタン」の3品。どれもジャガイモを主役とした料理です。児童館の内田先生からは「すべてを指示するのではなく、子どもたちが自由に出来る部分も残して欲しい」との提案があり、子どもたちはそれぞれの感性で思い思いの太さや形でレタスやキュウリを切り、個性的に盛り付けを行いました。それは、まるで作品のようで、大人では思いつかないような斬新で創造的な工夫に、子どもたちの豊かな発想力を実感しました。
この体験を通して私は、普段の生活の中で、自分が無意識に「こうすべき」という固定観念に縛られていたことに気づかされました。学校の調理実習では、包丁の使い方や手順が細かく決められていますが、「ころころレストラン」では子どもたちが自分の感性を存分に発揮し、それを料理として表現できることが大きな魅力だと思いました。
最後に、完成した料理を食べる子どもたちの「おいしい」「おかわりしたい!」という声や満足そうな笑顔に、私たち学生も喜びや遣り甲斐を感じました。「美味しそうに食べる笑顔を見て、改めて畑活動の達成感を得られた」などの声も多く寄せられました。

子どもたちから学んだ「自由な発想」の価値


皆で作ったお料理

イベントの成功の背景には、丁寧な準備と多くの方々の協力がありました。ジャガイモの特徴を活かす料理の選定やポスターの作成など、係が中心となって児童館の職員の方々と打ち合わせを重ねてきました。また、農学部の井上先生からも野菜の提供など、多方面にわたるご協力をいただき、企画が実現しました。
「ころころレストラン」を通じて、私自身も多くの学びを得ました。大人になるにつれて、知らず知らずのうちに「こうあるべき」という固定観念に縛られがちです。しかし、子どもたちの自由な発想や物事を楽しむ力に触れることで、自らの在り方を捉え直す機会にもなりました。また、教員を志す者として、子どもたち一人ひとりの個性や表現を大切にすることはもちろん、その為には、今回のイベントのように丁寧な準備と協働が大切であることを実感しました。今後も、子どもたちが自由に挑戦し、自分を表現できるような協働イベントを積極的に企画していきたいと考えています。そして、関わってくださるすべての人への感謝の気持ちを忘れずに、ゼミの仲間と協力し、活動に取り組んでいきたいです。

当日の様子


  • ジャガイモの下準備

  • 会場設営

  • 最終打ち合わせ

  • カラフルなジャガイモ

  • ジャガイモの皮むき

  • ベーコンと玉ねぎを炒める

  • 楽しくお食事

  • 家でも作れるようにおイモのプレゼント

  • 企画を成し遂げた記念撮影

生涯学習ゼミ生:髙木榮人)

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