生涯学習ゼミ:野菜と私たちを育てた畑
2022.09.01
生涯学習ゼミでは農学部の先生方にご指導いただき、カボチャと枝豆の栽培を行いました。
栽培プロセス
野菜の栽培の始まりは1月。はじめに何を育てるか考え、カボチャと枝豆を育てることになりました。
本格的な栽培活動がスタートしたのは3月初旬。カボチャの苗作りから始めました。苗はハウスの中で育てるため、春休みの間も頻繁に大学へ足を運び、観察と灌水を行いました。苗の成長はとても早く、観察に行くたびに成長が見られ、収穫を楽しみにしながら地道に活動に取り組みました。
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苗づくり -
肥料の計算
苗が大きく成長すると、畝を作って苗の定植。三平方の定理を用いて測量し、マルチャーを使って畝作りをしました。体力を使う作業であったため大変でしたが、珍しい経験をすることができ楽しかったです。
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三平方の定理を使って測量 -
マルチャーで畝づくり
カボチャの苗の定植と枝豆の播種後は、農薬の散布やカボチャの蔓を整えながら、観察を継続。ここまでは順調に栽培を進められたが、ある日、1週間ぶりに畑に行くと、カボチャがうどんこ病に。私たちはショックをうけ、それ以来、改めて気を引き締めて観察に取り組みました。その結果、7月には立派なカボチャとおいしい枝豆をたくさん収穫することができました。
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枝豆の収穫 -
カボチャの収穫
栽培活動での学び
枝豆を枝から採っている様子-
私たちはこの栽培活動を通して野菜の育て方のみならず、食への感謝と共に、多くの気づきと学びを得ることができました。
一つ目に、野菜の栽培と人間の教育は似ているということです。野菜は、灌水や観察を怠ると枯れたり、収穫ができなくなったりします。そのため、私たちは頻繁に灌水や観察を行うようにし、天候や野菜の様子に合わせて活動を行いました。教育においても、子どもたちの様子をしっかりと見て、子どもたちの状況に合わせて関わっていくことが大事だと思いました。このように、自らの体験を教職課程での学びと結びつけることで、新たな発見があることに気がつきました。
二つ目に、責任をもって行動することで人からの信頼を得られるということです。目標を立てることは簡単ですが、目標を達成させるためには行動する必要があります。特に、今回の栽培活動のように野菜を育てるということは、一度でも行動を怠ると、収穫という目標を達成することが難しくなります。そのため、学生一人一人が責任感を持ち、積極的に活動に取り組むことができるよう、私たちは省察によるコミュニケーションを大切にしました。その結果、互いに支え合うとともに、気づいた課題は指摘し合いながら栽培活動に取り組むことができました。そして、一人一人が責任をもって活動に取り組んだことで、強い信頼関係を築き上げることができました。
私たちは今回の栽培活動で得たことを活かし、秋学期における栽培活動やこれからの大学生活において、自らの体験を学びと結びつけることと、責任をもって行動することをこれからも実践していきたいです。
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