生涯学習ゼミ:野菜の栽培活動で培った連携と協働の精神
2025.08.18
エダマメの収穫-
生涯学習ゼミでは、ゼミや空きコマの時間を活用し、3年生が主体となり、栽培活動にチャレンジしています。春学期に栽培したのは、エダマメ、ジャガイモ、サツマイモです。3 年生は、本格的な栽培活動をしたことがなかったが、農学部の井上先生や4年生に支援をして頂き、収穫まで前向きに励むことができました。
活動内容は、栽培する野菜を決めることから始まり、圃場の測量、肥料の計算、マルチ張り、播種、雑草抜きなど、多岐にわたります。圃場の測量では三平方の定理を、また、肥料の計算では比を使い、NPK等の元素記号も出てきます。どれも既習事項だが、すぐには理解できず、理数系が得意なゼミ生に助けてもらいながら考えました。
栽培活動では頭と共に体力も使います。肥料を蒔いた後に土を掘り起こして耕す管理機は、しっかりと支えていないと進み過ぎて耕せず、押さえすぎると進まず、コツを掴むまでが難しかったです。また、マルチ張りでは、マルチャーという重たい機械を扱うので、真っすぐに進むのが大変でしたが、ゼミ生同士で分担し、試行錯誤をしながら取り組みました。栽培活動では次々とすることがあるが、ゼミの時間以外は、全員が集まれないため、ゼミ生同士の連携と協働が不可欠でした。活動日は栽培状況や天候次第なので、集まれる人数に応じて役割分担をし、臨機応変に対応しなければなりません。参加する際には、自身の役割を自覚し、主体的に取り組めば、効率的に進めることができたので、チームワークの大切さを実感しました。
特に印象に残ったことは、自分が学んだことを他者に伝える重要性です。活動中はもちろん、ゼミでは学んだ知識や経験を省察と共に学内の学修ツールであるBlackboardで共有することで、自分の学びが深まるのみならず、参加できなかった仲間にも学びを提供でき、協働的に学ぶことの大切さに気付きました。
農業には馴染みがなかった教育学部の私たちにとり、当初は戸惑うことばかりでしたが、ゼミ生同士で支え合い、協働して行う中で、徐々に慣れ、スムーズに進めることができました。そして何より、ジャガイモやエダマメの収穫をできた時は、ゼミの仲間と達成感を分かち合うことができました。
秋学期も引き続き、栽培活動を行いますし、サツマイモの収穫も出来ると思います。これまでの経験を生かして、ゼミ生同士で協力して頑張りたいと思います。
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肥料の計算で頭がフル回転 -
重いマルチャーも皆で取り組む -
皆で取り組むと、活動が捗るし楽しい
<栽培活動の様子>
圃場準備
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三平方の定理を用いて圃場の測量 -
畝の位置と長さが決まる -
畝ごとに必要な肥料を量る
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堆肥や肥料の施肥 -
肥料等を混ぜて土をほぐす耕起 -
畝を立てながらマルチを張る
ジャガイモの栽培
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大きな種芋を切り、草木灰を付ける -
種芋を植える溝を掘る -
足で間隔を測り、種芋を置く
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土をかけて、ジャガイモの植え付け完了 -
雑草抜き -
土寄せ、芽かきなどをして見守る -
ジャガイモの収穫
エダマメの栽培
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(a)第一関節位まで植える
(b)ネットを張る -
小さな苗が育ってきた -
ネットを外して収穫 -
エダマメのさや取り
サツマイモの栽培
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高畝づくり -
等間隔に苗を植える -
灌水をし、成長を待つ -
雑草抜き
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