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黒船交流ボランティア 3日目 活動報告

5月21日(土)は、下田市が主催する下田市最大のイベント「黒船祭」です。世界平和と国際親善に寄与するため、昭和9年から開催され、今年第77回を迎える黒船祭には、国内外から毎年たくさんの参加者が集います。黒船交流ボランティア3日目のこの日は、下田市内を案内する子どもたちと水兵さんとの間のコミュニケーションを、学生が通訳としてサポートしました。

ウォークラリー形式で行われた市内案内では、子どもたちが観光名所を回りながら水兵さんとコミュニケーションを取り、交流を深めることに挑戦しました。水兵さんの案内に参加した子どもたちは4~6年生の希望者17人で、やる気は十分です。子どもたちと学生たちは前日に打ち合わせをし、下準備を進めながら当日に臨みました。



当日、学生は午前中に稲生沢小学校の山田校長先生、中村先生と一緒にルートを回り、道順を予習しました。道中お祭りの出し物に気を引かれながらも、本番に備えてしっかりと道を頭に叩き込み、各所ごとに事前に自分たちで翻訳した英語パンフレットを読み上げて練習します。

午後1時に集合し、水兵さんをお迎えました。子どもたちと学生が興奮と緊張感につつまれる中、一グループ7人前後に分かれ、自己紹介を一通り済ませた後に順次出発しました。子どもたちはぎこちないなりにも積極的に水兵さんたちに話しかける姿勢を見せ、一生懸命コミュニケーションを取っていました。学生も子どもたちがうまく意志疎通できるように奮闘します。

各ポイントに着くと子どもたちが予め覚えた英単語で紹介し、その後学生が英語パンフレットを参考にしながら観光名所について説明を補足しました。水兵さんは熱心に説明を聞いてくださり、子どもたちの間でも良好なコミュニケーションを取ることができました。

ルートを一周してスタート地点に戻ってからはみんなで写真撮影をしました。子どもたちは短い時間でしたが水兵さんとすっかり打ち解けた様子です。学生たちも無事一仕事終え一息つきながらも、水兵さんとの交流を楽しみました。

ウォークラリーの移動中に、やはり子どもたちも水兵さんに興味津々で、緊張しながらも自分からコミュニケーションを取ろうとしていました。子どもの発想とは面白いもので突拍子もない質問が飛んでくることもあり、翻訳に四苦八苦しました。お腹の大きな水兵さんに対して「水兵さんのお腹って割れているの?」と、これを聞いたとき私はどう翻訳していいものか戸惑いましたが、何とかそれを伝えると水兵さんは「昔は割れていたよ」と親しみやすい笑顔で答えてくれました。水兵の方々も子ども好きな様子で、子どものはしゃぐ姿を見て優気に微笑んでいたので、子どもたちとの交流を楽しんでいたように思います。

私はこの3日間稲生沢小学校の子どもたちと触れ合う中で、子どもというものは私が思っているよりも逞しいことに気づきました。純粋な気持ちから生まれる行動力は言葉の壁を越え、確かに水兵さんたちに届いていました。また、自分の気持ちに真っ直ぐに向き合い行動できる力は、学生である私も見習わなければならないと痛感しました。稲生沢小の子どもたちにとってこの経験が、それぞれの将来の夢に向かって進む力になってくれることを切に願います。数年後、大きく成長した子どもたちに再会することが楽しみです。

文責:文学部比較文化学科 4年 房野蒼士郎

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