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生涯学習ゼミ:コロナ禍での子ども食堂

2020.12.08


「にこにこ新聞」第1号 裏はトントン相撲

7月16日より、生涯学習ゼミが携わる子ども食堂「にこにこ清風食堂」(特別養護老人ホーム清風園で実施)がコロナによる休止から明け、再開しました。例年とは違い、子どもたちとは直接会えないという環境の中で、それでもなんとかして子どもたちに楽しんでもらいたいという思いから、私たちは子ども食堂新聞「にこにこ新聞」の作成や、Zoomによるオンライン形式で出来る遊びを考えました。

しかし、実際に始まってみると子ども食堂を訪れる子どもは少なく、1人も来ない日もありました。事前準備のみで終わってしまう状況が続く中で、徐々に子ども食堂側との視点の違いが明らかになりましたが、自分たちの考えをしっかりと伝えることで、より良い関係を築くことに繋がったと感じています。答えのない時代だからこそお互いの違いを尊重し、建設的に物事を考えていくことの重要性を改めて実感することが出来ました。

11月19日の子ども食堂には、なんと10人の子どもが訪れ、今年から本ゼミに加わった私たち3年生は、初めて子ども食堂らしい雰囲気を味わうことが出来ました。準備していた遊びを実施したり、会話をしたりする中で、画面越しに複数人の子どもと相手をする難しさや距離の詰め方など、子どもが来てくれたからこそ分かる問題点も明らかになりました。まだまだ改善の余地はあるものの、子ども食堂を通じて多くの子どもたちと接することができる喜びを噛みしめ、今後への期待が高まりました。

子ども食堂は、コロナの感染者数拡大により、11月19日の活動をもって再び休止することに決定しました。生涯学習ゼミでも毎年参加していたクリスマス会を目前にして、10人の子どもが来てくれただけに、とても残念です。しかし、コロナ禍というこのタイミングに子ども食堂と関われたからこそ、立場による視点の違いや、それを踏まえた上での関わり方など、多くの学びを得られました。そのため、子ども食堂を通じて得たこれまでの経験を活かし、再開後、より子どもが楽しめるようなサポートが出来るよう、ゼミの仲間と共に考えていきたいです。

今までに発行した「にこにこ新聞」

生涯学習ゼミ生:中丸僚)

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