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生涯学習ゼミ:教職課程の学びを深める実践的な気づきに富む田植え

2024.06.18

5月24日に玉川学園の小学2年生と「田植え」を行いました。田植えに至るまで、小学生とは2回の活動を行ってきました。1回目の活動は「稲の播種」で、育苗箱に種もみを並べました。播種をしてから約1カ月間、私たち生涯学習ゼミでは3年生が連携をして、毎日午前中に苗の灌水をしてきました。2回目の活動は、「田遊び」で、小学生と一緒に泥だらけになりながら代掻きを行い、稲を植える土壌づくりをしました。泥まみれの笑顔で「また、田植えの時に会おうね」と声を掛け合い、今回の田植え活動を迎えました。

小学2年生と田植えをするにあたり、私たちは前日に田植えの練習をしました。水田に足をとられ、最初は身動きが取れませんでしたが、足の抜き方をみなで共有しながら、等間隔に苗を植える練習を実際にしてみたことで、徐々に慣れることができました。教えるためには、実際に経験してみるなどの事前準備が大切であることを、改めて実感しました。

そして迎えた田植え当日。早朝から活動の準備をしていると、遠くから元気な声が近づいてきました。子供たちは田植えを前に興奮している様子でした。田植えの説明では、先ず、育った苗を見せたところ、苗に興味を示し、前のめりになって説明を聞いてくれる子もいれば、説明の途中で飽きてしまう子もおり、説明の難しさを痛感したとともに、簡潔でわかりやすい説明が大切であると学びました。

田植えが始まると、泥に躊躇する子も見られましたが、それぞれに楽しみながらも一生懸命に苗を植えてくれました。私は、稲を等間隔に植える目印となる紐を棒に絡めて固定しながら、子供達の田植えを見守りました。泥で目印が見え難くなり、子供たちが等間隔で植えることに苦戦していたので、前列の苗をよく見て植えるようにと声をかけると、前列に倣ってきれいに植えてくれました。教える時には、全てを教えるのではなく、子供たち自身に考えさせ、発見させることが大切だと思いました。

当日は講義と時間帯が重なり、参加できた3年生が少ない中での活動となりましたが、ゼミの先輩方、先生方のご協力のもと、無事に田植えを終えることができました。稲の播種からご指導くださった農学部の先生方には、改めて感謝の気持ちを伝えたいです。多くの人が協力しなければ今回の田植えを成功させることは出来なかったのであり、今の教育現場に求められる「チーム学校」の考えに繋がるのではないかと理解しました。教員になれたら、学校職員や地域住民、保護者などとのつながりを大切にして、多様な主体と連携していきたいと思いました。
秋になり、大きく育った稲を小学生と収穫できることをとても楽しみにしています!

<事前準備>


  • 育った苗

  • 育苗箱を運ぶ

  • 田植えの練習

<田植え当日>


  • 子供たちの足場の準備

  • 田植えの目印の準備

  • 打ち合わせをしながら待機

  • 育った苗を見せる

  • 苗を植える目印の説明

  • 苗を鉛筆のように持つ説明

  • 3本位ずつ苗をわたす

  • 3人ずつ田植え

  • 土を寄せる補助

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生涯学習ゼミ生:今井良祐)

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