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生涯学習ゼミ:田植えを通じて学ぶ教員の在り方や遣り甲斐

2025.06.20

5月23日、玉川学園小学部の2年生と田植えを行いました。稲を植えるポイントや楽しく安全に活動するためのルールを全員で確認したうえで、大学生が児童をサポートし、無事に活動を終えることができました。

4月21日に児童と行った播種活動から田植えに至るまで毎日、苗を育てるために、育苗箱に灌水をしてきました。一日でも灌水を怠ると苗が枯れる可能性があるので、ゼミ生13人が連携し、週末も欠かさずに、教職を志す者としての責任感を持って取り組みました。また、日々の苗の観察における気付きや成長過程をゼミ生で共有し、何か異変があれば素早く対応する重要性を実感したと共に、協働する際の情報共有の大切さを学びました。

田植え当日には児童との活動前に、農学部の井上先生からご指導をいただき、大学生のみで田植えをしました。田植えのポイント、児童をサポートする方法などを確認し、事前準備の大切さを学びました。


田植えの準備

そして、児童を田んぼまで誘導し、田植えの説明をしました。まず、大きく育った苗を見せたところ、「こんなに大きくなったんだー」と嬉しい反応があり、児童のために灌水を成し遂げた達成感を覚えました。田植えの説明では、苗を「『鉛筆持ち』で真っ直ぐに刺す」と、指の形を具体的に見せることが大事だと思いました。説明を聞き終えると、早く田植えをしたくてうずうずしている児童、田んぼに入ることに少しためらう児童、「カエルはいるかな?」と田植えよりも田んぼの生き物に夢中な児童など、さまざまな反応があり、児童一人ひとりの個性を大切にしたいと、改めて思いました。
田植えが始まると、児童は真剣に取り組んでくれましたが、苗が浮いてしまうなど、なかなか上手くいきませんでした。その時に、「鉛筆持ち」を思い出してもらうと、上手に植えられるようになり、その上達を一緒に喜ぶ大学生の姿が印象的でした。楽しく田植えを行いながらも、日頃食べているご飯の話から、稲作への興味や食への感謝の気持ちをもってもらえるように、声掛けの工夫もしました。

今回の経験は、教職を目指す上で、たくさんの学びを得ることができました。
例えば、すぐに手を差し伸べるのではなく、児童が考えられるように見守ることや、ただ褒めるのではなく、「まっすぐに植えることができたね」「前の列をよく見てそろえることができたね」などと、具体的に褒めることの重要性です。
また、特に自然の中での活動には、予想のつかない危険が潜んでいることがあるため、児童が安心して活動できる環境を整えることを意識したと共に、田植えが終わった児童と一緒に生き物を探す活動を通じて、自然とのふれあいを共に楽しむことができました。これからも教職を目指すという将来を見据え、実践的に学び続けていきます。

田植え当日の様子


  • 田植えの仕方を教わる

  • 大学生だけで田植え

  • 児童の足場の準備

  • 田植えの説明

  • 児童と一緒に田植え

  • 植え残し部分への捕植

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生涯学習ゼミ生:高橋かいり)

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