研究室ガイド

生涯学習ゼミ:⻘空の下で⻩⾦⾊に輝く稲の収穫

2023.11.09


黄金色に輝く稲穂

生涯学習ゼミでは、玉川学園の小学2年生と稲作に取り組んでおり、10月20日に児童と共に稲刈りをしました。
稲刈りの実施までに児童と3回の活動を行ってきました。1回目は「田遊び」という形で「代掻き」をし、2回目は「播種」で、育苗箱に種もみを並べました。3回目の「田植え」をしてから約4か月間、稲は順調に育ち、稲穂が青空の下で黄金色に輝いていました。

稲刈りは学⽣にとっても初めての体験です。また、稲刈りでは鎌を使う為、児童が安全に取り組めるように、3⽇前に稲刈りの練習をしてから児童を迎えました。鎌で稲を刈る際の稲の持ち方、刈った後に稲を縛る方法など、細かなポイントが多々ありました。特に、縛る作業は力がいる仕事でした。稲を稲架にかけて干すと、お米の美味しさがより引き出されるそうです。この自然乾燥を稲架掛けといいます。稲架掛けをする際に稲が落ちてしまうと勿体無いので、稲を縄できつく縛る必要がありました。練習では、児童との稲刈りを想定しながら進めました。


手は貸さず、目は離さない

そして、児童との稲刈り当日は、生涯学習ゼミの学生が児童をサポートする形で進めました。「手は貸さず、目は離さない」という学校現場で教わったことを思い浮かべながら取り組みました。また、稲刈りの行程の説明をすることにもチャレンジしました。安全面で気を付けること、練習をしている中で気づいたことを児童に伝えました。稲刈りを終えた児童からは、「とても楽しかった!」「もう一回やりたい!」などの声が聞こえ、満足げな表情も見られました。

児童のみならず、私たち大学生にも様々な気づきや学びがあり、活動後の振り返りには下記のようなことが書かれていました。

  • カエルやヤゴを拾って見せてくれる児童が多く、⾃然とのふれあいの⼤切さを実感しました。⼤学⽣になると⼟や⾍を触るのに抵抗がある⼈が多いが、教員になるという視点から考えると、たまには⾃然に関わる活動も必要だと感じました。
  • ⼦どもに稲刈りの説明を即興で⾏いましたが、⼦どもをまとめながら伝えるのは難しかったです。⼝で注意するだけでなく、間の取り⽅などもより意識すれば良かったなと感じました。⼩学校の教育実習はこれからなので、伝え⽅を考えていきたいと思います。
  • ⽟川学園のような⼤⾃然が⾝近にある都内の⼩学校は数少ないと思うので、この環境でしか楽しめないことにどんどん挑戦してほしいと思いました。また、そのような場に協 ⼒できるゼミの環境に感謝です。

稲を刈る

まず稲刈りの方法を説明します。最初に農学部の井上先生が説明してくださった様子を見学し、学生も説明をしてみました。鎌を使って根元から稲を刈るのは児童の役割です。束ねた稲を縄で縛るのは力が要る為、学生が手伝いました。



  • 稲刈りの説明

  • 利き手を確認して鎌をわたす

  • 稲刈りの補助

  • 刈った稲を受け取り束ねる

  • 解けないようにきつく縛る

  • 落ちそうになる子を助けることも…

稲を干す

学生が稲の束を縄で縛り児童にわたすと、児童が稲架掛けの場所まで持って行きます。稲架掛けの所にも学生が待機しており、稲の束を半分に割り、干す手伝いをしました。



  • 稲の束を児童が自分で持って行く

  • 稲の束を半分に割る

  • 半分に割った部分を稲架に掛ける

後片付け

稲を刈り、束にして干せば、稲刈りは終了です。児童は植物や虫を探すゲームをしながら、元気に帰っていきました。学生は、児童の足元に敷いた板や道具の後片付けをして、終了です。



  • 稲架掛け

  • 稲刈りが終わった田

  • 児童の足元に敷いた板の片づけ

  • 残った縄の整理

  • 使った道具を洗う

  • 鎌に油を塗る

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生涯学習ゼミ生:江戸川朝陽)

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