生涯学習ゼミ:小さな手とともに大きな収穫を
2024.11.19
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10月18日に玉川学園の2年生と稲刈りを行いました。
稲刈りの本番に至るまで、2つの準備をしました。1つ目は、前日に行った稲刈りの練習です。子どもたちがスムーズに稲刈りをできるように、実際に行う手順を学び役割分担を考えました。実際に稲を見ると、想像以上に大きく育っており驚きました。小学2年生の手は、私たち学生に比べて小さいので稲を掴むのが容易ではありません。実際に自分たちで事前に稲刈りを行ったことで、難しいと感じることや危ないと思うことを発見できました。
2つ目は、子どもたちに分かりやすい説明をするための工夫です。稲刈りでは危険な刃物である鎌を使うので、小学生が安全に楽しく稲を刈れるように、鎌の持ち方や注意点を丁寧に説明しました。先に危険を察知することや要点をしっかりと把握して教えてあげるためには、事前準備が大切であることを実感しました。
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稲刈り本番では、まず説明をし、子どもたちが稲刈りをするサポートをしました。稲刈りの直前まで、あまり手伝わずに子どもたちにやらせてあげるべきか、安全面を考えてしっかりと手伝って一緒に行うべきか悩みました。しかし、実際に行ってみると、ほとんどの子どもたちが、積極的に稲を刈り始めて、上手に刈ることが出来ており、少しのサポートと指示、呼びかけのみで行うことが出来ました。小さな手でも大きな稲をしっかりと掴んで取り組んでおり、子どもの好奇心や成し遂げようとする力はとても大きなものなのだと気づかされました。中には、苦手な子もいたので、子どもの様子や反応を見て対応を変えていく、臨機応変さが大切だと感じました。大人がすべてやってあげるのではなく、手をそっと差し伸べてあげるだけの大切さを学びました。それが子どもたちの良い経験となり、ためになるのだと思います。
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この日は雨の影響で田んぼの周りが滑りやすく、大変でしたが、誰も怪我をすること無く終えることが出来ました。活動中に子どもたちから「難しかったけど楽しい」「もっとやりたい」などといった言葉をもらい、学生も自然と笑顔がこぼれていました。笑顔で終えることが出来て本当に良かったですし、小さな手とともに稲の収穫をした経験が、教職を目指す私たちにとっては実践的な学びを得る大きな収穫の機会となりました。
このような機会をくださった先生方や、手伝ってくださった農学部の園芸班の方々に感謝します。本当にありがとうございました。
<事前練習>
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稲の刈り方を学ぶ -
稲刈りの実践練習 -
稲を束ねる紐の準備
<稲刈り当日>
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鎌を持って田んぼへ -
最終打ち合わせ -
子どもたちが到着
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稲刈りの説明 -
注意をしながら鎌を手渡す -
稲刈りのサポート
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刈った稲を束ねる -
稲架掛けが出来るように結ぶ -
順番待ちの子に稲刈りの説明
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稲架掛けへの道案内 -
稲を掛けられるように半分に割る -
稲架掛けのサポート
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稲架掛けの終了 -
道具の後片付け -
鎌に油を塗る
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(生涯学習ゼミ生:佐藤駿太)