2019年度「黒船交流プロジェクト」活動報告 5月18日
第2日目:5月18日(土)
①ウォークラリーのリハーサル
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ウォークラリーのリハーサルでは、本番で歩くルートを下田市教育委員会の土屋先生と稲生沢小学校教務主任・中村先生の案内の下で歩いた。事前学習では伝わらない実際の雰囲気を感じ、多くの新たな知識を得ることができた。先生方からのお話に加えて、長楽寺と旧澤村邸の管理人さんからも多くのことを学んだ。その中で、自分たちの下田についての知識不足を感じた。例えば、長楽寺の水琴窟である。水を石の上にかけると、水が流れて下に掘ってある空洞に水が垂れて音が鳴る仕組みだ。こういった大切な情報を、メモをしながら歩いた。多くの情報を得ることができた一方、それを水兵さんに分かりやすく英語で伝えられるか不安であった。また、実際に歩くと予想以上に時間がかかり、1時間という短い時間内に英語を話しながら回ることは難しいのではないかと思った。本番の前に昼食休憩があったが、その間もメモを見て英語で言うことができない単語を調べたり、改めて原稿がきちんと言えるか確認を行ったりした。そして、ペアで本番に向けての最終打ち合わせを行った。本番の前にこのような確認作業をしておいて非常に役立った。
(文責:屋敷 大樹)
②ウォークラリー
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ウォークラリー本番では、10個のグループが了仙寺をスタート地点として、2つのルートに分かれて下田市内を巡った。各グループは玉川大学生2名と児童2~3名、水兵さん2~3名で構成された。チェックポイントは了仙寺、欠乏所跡、森斧薬局跡、土藤商店、ペリー上陸記念碑、旧澤村邸、長楽寺の7つであった。各チェックポイントに到着後、大学生が水兵さんにその場所の説明を英語で行い、大学生が出すクイズの選択肢を児童に言ってもらう。水兵さんの答えに対して児童たちが正解を伝え、水兵さんにサインをもらう。これがウォークラリーの主な流れであった。このウォークラリーのために、下田について事前学習をしたり、何度も流れを確認して練習したりなど、私たちは準備を重ねた。想定通りにスムーズにできたグループもあれば、苦戦したグループもあった。しかし、児童た ちが水兵さんたちと関わる一助になることができ、とても良い経験になった。
(文責:須﨑 清美)
③2日目の感想
2日目は最初に大学生だけでウォークラリーの下見をした。日差しが強く、思った以上に暑かった。その後、小学生と合流して軽く打ち合わせをし、水兵さんと合流した。各班は大学生2人、小学生2人、水兵さん2人の計6人構成で、下田の歴史ある場所や有名な建物を7ヵ所回った。最初の方は小学生が水兵さんに緊張していたのか、水兵さんに聞きたい質問が出てこなかったので、緊張をほぐすためにみんなで自己紹介をした。それを通して、お互いに距離が近くなった気がした。ウォークラリー全体を通して感じたことは、水兵さんも下田の歴史や文化に興味をもってくれていたということだ。日本に興味をもってくれていることに、とても感心した。水兵さんは小学生とも積極的に会話をしてくれたり、私たち大学生にも色々質問をしてくれたりしたので、とても楽しかった。また、アメリカの文化や日本に来て驚いたことなど、様々なことを私たちと小学生に伝えてくれて、楽しく貴重な経験になったと思う。これをきっかけに小学生が英語に対して興味を少しでも覚えてくれたら成功だと思う。私たちにとっても、水兵さん(外国の方)と話す機会や小学生と関わる機会はあるかもしれないが、全員が一緒にコミュニケーションをとることはこのボランティア活動以外に無いと思われる。そのような貴重な体験ができて良い学びにもなったし、何よりとても良い思い出となった。
(文責:角間 瑠也)
全体を通して
私が今回の下田プロジェクトのリーダーとして感じたことは、一人ひとりが目的をもち、それを達成するために考えて行動することができていたことだ。下田プロジェクトでは、小学生と交流することや水兵さんと英語で会話することを通して、留学やその先の職業選択に向けて役立つ経験がとても多くできた。その中で、教員を目指す人は小学生との関わりを重視したり、英語を活かした職業を目指す人は水兵さんと積極的に会話をしたりして、たくさん英語を使うことができたと思う。それぞれが自分の目的に合わせて準備する内容を考えていた。準備した内容は1日目の小学生との活動の時に使える英語の表現やウォークラリーで水兵さんに説明する文章などである。繰り返し練習した英語の表現は知識として蓄積され、英語力を向上させることができた。本番では、準備期間に学んだ英語のフレーズがとても役立った。しかし、即興で話すため言えなかった表現が誰しもあったはずである。課題を明確にして、今後同じ場面があったら言えるように振り返りをする必要がある。このように私たちは下田プロジェクトを通して大きく成長できたと思う。それは、下田市の教育委員会の方々や科目担当の先生方など多くの人の支えがあったからだ。このような貴重な経験ができたことへの感謝の気持ちを忘れず、学んだことをさらに活かせるよう、これからの勉強に励みたい。
正(文責:藤井瞬)