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リベラルアーツ学部 網野公一教授 青野和彦教授 最終講義が行われました
2026年2月16日に大学教育棟501教室にて、網野公一先生による「私と歴史感」、そして青野和彦先生による「私のラス・カサス研究―先住民擁護思想の現代的意義」という二つの最終講義を開催しました。本学の教職員、学生のみならず卒業生や退職した教員も参加し、501教室が満席となる盛況ぶりでした。
網野公一先生は、西洋近代文化史・芸術文化論・表象文化論といった多岐に亘る研究者であると同時に俳人でもあり、長年にわたり歴史と芸術、学術と実践の交差点を探究してこられました。明るく柔らかなお人柄から学生にも慕われ、学生と共に歩まれ、学ばれる姿勢をお示しになりながら、音楽史や音そのものへの構造的研究など幅広くご自身の研究を展開され、芸術と歴史を複眼的に読み解く視点を育まれてきました。最終講義では、ご自身の歩んできた学問の軌跡を振り返るとともに、「歴史感」というテーマを通じて、過去と現在をつなぐ視点の重要性について語られました。学生時代から研究、教育に至るまでの思索の流れは、歴史を学ぶことの豊かな意味を改めて浮かび上がらせました。
青野和彦先生は、本学ではリベラルアーツ学部のみならず大学全体での礼拝や「玉川の教育」をご担当され、学生には愛をもって接せられておりました。また、歴史神学を専門とし、特に16世紀スペインの修道士バルトロメー・デ・ラス・カサスの思想を中心に研究をおこなってこられました。ラス・カサスはスペインによる中南米の征服と植民地化の時代において先住民の自然権を擁護した思想家として知られています。青野先生は彼の神学的且つ倫理的視座を丁寧に解きほぐし、その布教論や戦争に対する批判、そして20世紀の「解放の神学」への影響を読み解く研究をすすめられてきました。最終講義では、ご自身の長年の研究を概観しつつ、ラス・カサスが現代に問いかける倫理的意義について深い洞察を披露されました。
網野公一先生からのメッセージ
Climb Ev'ry Mountain
青野和彦先生からのメッセージ
玉川大学在職中は大変お世話になり、感謝申し上げます。
最後に次の言葉を贈ります。「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう(マタイ福音書5:13)」。
社会が味気を失う時、それに香ばしい味を付けれる人、社会から正義が失われつつある時、腐敗を防ぐ塩のような役割を果たせる人になってください。皆さんのこれからのご活躍に期待しております。