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3つのポリシーと人材養成等教育研究に係る目的

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

リベラルアーツ学部では、異なる意見や文化を持つ人と協働できる幅広い教養を有した人材、特にグローバル化した世界と現代日本の姿を複眼的な視野から理解し、自ら問題を設定し、その問題解決に貢献できる高い思考力と論理力を持った学生の育成を目的としています。

入学にあたって

  1. 幅広く様々な事象に対して積極的に関心を持っていること。(態度・志向性)
  2. 高等学校で履修した教科のうち、特に国語、外国語、数学、地理歴史・公民、情報の教科書レベルの基礎知識を持っていること。(知識・理解)
  3. 各種資格・検定試験に挑戦し、高等学校卒業程度の水準を示す等級を取得していること。(汎用的技能) 例:実用英語技能検定準2級、TOEIC®L&R400点程度、日本語検定3級、日本漢字能力検定準2級、実用数学技能検定準2級
  4. リベラルアーツ学部卒業後の将来計画をもち、各自が学修計画を立て、進んで学ぶ意欲を持っていること。(態度・志向性)
  5. 高等学校内外においての諸活動(部活動、ボランティア活動、海外活動、生徒会活動、各種大会、コンクールへの参加など)に積極的に関わっていること。(態度・志向性)
  6. 生涯にわたり学び続ける姿勢を備え、社会にその知識を還元・推進する意欲を持っていること。(態度・志向性)

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

リベラルアーツ学部では、構想力・実践力・推進力の育成に重点をおいて、カリキュラムを編成しています。1年次では日本語・英語のコミュニケーション力、情報処理スキル、プレゼンテーションスキルなどの育成に力点を置き、2年次では専門的研究の科目を多様に開講し、様々な学びのスタイルを通して自らの課題に取り組んでいきます。3年次以降はリベラルアーツセミナーで研究方法を培い、問題の発見、課題の解決、思考力を専攻科目の履修を通して養い、その成果を広く社会に発表、提供できる教育課程の編成としています。

  1. 語学力を高めるために、1、2年次ではELF 科目を、3年次以降では指定された範囲の英語科目を履修する。
  2. 1年次では、『リベラルアーツ総合研究A・B』により、自身が選択するフィールドの概要を理解する。また、英語・日本語による論理的思考力、情報リテラシーを含む分析力などの基礎力育成に力点を置き、各フィールドの入門科目を幅広く学ぶ。
  3. 2年次では自身が学修を希望するフィールドの科目について履修プログラムに示された科目を中心に学び、2つのフィールドの選択を確定する。同時に、他のフィールドの科目の学修も行い、幅広い学際的分野の学びを心がけて、分野横断的で複眼的な視野を養う。
  4. 2年次以降、インターンシップ等のオフキャンパス・スタディーズへの参加を推奨する。大学において学修した内容を社会で実際に活かし、「大学での学びを社会で実践し深める」機会とする。また、それを通じて自己のキャリア・ビジョンの形成、および自身を客観的に眺めることのできる能力を育成する。
  5. 3年次以降、各自の選択したフィールドの学びを深めるための専門科目と共に、少人数で実施されるリベラルアーツセミナーにおいて、それぞれの学問分野における学修・研究方法を深く学び、各自の課題を解決する能力を高めていく。
  6. 卒業年次においては、学修成果を社会に資するために、『リベラルアーツプロジェクト』に取り組み、各自のフィールドにおいて身に付けた様々な力を活用し、研究成果を論文等にまとめ、発表する。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

リベラルアーツ学部では、以下のような能力を身に付け、所定の単位を修得した学生に学位を授与します。

  1. 全学共通のユニバーシティ・スタンダード科目を中心に幅広い履修を通して基礎的な学修力を高め、批判的な思考を通して問題を探求する能力を身に付け、各自の将来について明確な展望を持つ。
  2. 各自が選択した2つのフィールドにおける体系的な学修を軸に、4年間の講義・演習・実習や『リベラルアーツプロジェクト』を通して、自ら課題を設定し、分析し、解決する力を身に付ける。
  3. 他フィールド、他学部の科目履修を含めた分野横断的な学修により、複眼的な視野を高め、多様な価値観を認識し、自らの価値観を形成し、自分の考えを相手に理解してもらえるコミュニケーション力を身に付ける。
  4. 現代に生きる地球市民のひとりとして、多様な人や文化と共生でき、課題解決のために、知識を現場に活用する力、行動する力を身に付ける。

これらの力を身に付け、所定の単位を修得した学生に卒業を認定する。

各フィールドの科目履修において身に付ける力

Humanフィールド

人間探究を通して現代社会で生きる力を養う。人間の根本的な哲学の問題や、人間の成長や発達・行動の仕組みについて、批判的・論理的・実証的に検討を行いながら、過去、現在、未来の社会や人間のあり方について思考できる。

  1. 人間の心や行動の仕組みや人間が創出してきた思想を多面的に理解し、人間という存在についての総体的な知識を有している。
  2. 獲得した知識を基に、社会における課題を見つけ、その解決策を提案できる思考力を有している。

Societyフィールド

社会現象・社会問題に対して、グローバル化、多様性、持続可能性、批判的思考という観点からアプローチできると同時に、社会理論と実証的データに基づいて対象を理解・分析し、その知見の活用と実践を通じて具体的な問題解決に貢献できる。

  1. グローバル化、多様性、持続可能性の観点から社会現象・社会問題を検討する講義科目を履修することにより、批判的思考を身に付けているとともに、演習・実習科目を通じて具体的な社会現象・社会問題と関わることにより、問題解決能力を獲得している。
  2. 社会調査の方法論を実践的に学修することにより、社会現象・社会問題を実証的に研究する力を身に付けているとともに、社会理論を幅広く学修することにより、実証的データの分析・解釈のための土台となる力を獲得している。

Cultureフィールド

グローバル化した世界の中で、様々な地域と日本、それぞれの文化と宗教について、客観的かつ複眼的な視点から理解することに努める中で、批判的思考力を培い社会の諸問題の解決に貢献するとともに、自らの意見を発信して社会とかかわっていくことができる。

  1. 文化を形成する諸要素、特に人間の生活や、宗教、文学、言語について、それらを分野横断的に学ぶ中で多様性について理解し、複眼的な視点と批判的思考力を有している。
  2. リベラルアーツセミナーやオフキャンパス・スタディーズでの具体的、実践的な学修を通じて、現代社会における様々な諸問題をグローバルな視点から眺めて解決していくための思考と実践の方法を身に付けている。

STEAMフィールド

情報技術を礎に、従来の学問分野を超えた学際的な視野や見識を獲得し、学術と芸術を融合した斬新な視点から、めまぐるしく変容する現代社会の現象や課題と向き合い、その解決の糸口を切り拓くために必要な、高い倫理性を身に付け、創造的実行力を発揮することができる。

  1. 情報リテラシーを身に付け、社会現象や社会問題を可視化するための科学技術および学術的手法を学び、柔軟な発想力を身に付けるための創造的実践をおこなうことで、課題と向き合うための基礎となる知力を身に付けている。
  2. 現代社会の顕在的ないし潜在的課題を発見し、それらを解決するために様々な学問的視点から検討し、フロントランナーとして独創的なアイデアを構築し、そのアイデアを実践する力を持つ。

人材養成等教育研究に係る目的

リベラルアーツ学部では、幅広く深い教養および総合的な判断力を養い、豊かな人間性を涵養するための教育を推進します。将来のキャリア形成を意識しながら、「学際的教養教育」を進めていく中で、「知の基盤」の充実を図ることを目指しています。さらに、価値観が多様化・複雑化した現代社会では、時代の変化に柔軟に対応しながら複眼的な視野で物事を公平かつ客観的に判断できる人材が求められています。 そこでリベラルアーツ学部では、机上の学びを礎石としつつ、学際的教養を実践ないし応用する機会として、実験・実習・調査・フィールドワーク・インターンシップなどの体験型学修を積極的に取り入れ、地域や企業との連携を図ることで、知性と実践力を兼ね備えている調和のとれたコミュニケーション能力を持った人材を育成していきます。 具体的には、次のような学生を育てていくことを心掛けます。

  1. 現代社会で起こる多岐にわたる問題に対して、複眼的視野や確かな判断力をもち、解決する能力を身に付け、積極的かつ協力的にかかわっていく中で、リーダーシップを発揮できる人。
  2. 学術の基礎基本を土台とした専門性を身に付け、課題を解決するプロジェクトを実践し推進できる人。
  3. 英語力・日本語力・デジタルコミュニケーション力があり、わが国の社会あるいは文化について、様々な形で世界に発信できる人。
  4. 生涯教育を可能にする「ラーニング・コミュニティ」を意識し、生涯にわたる学びを実践し、得られた知識を社会に還元する意欲をもち、かつそれを実行できる人。