玉川大学農学部教授 田淵俊人
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    更新日 2023年1月10日

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花菖蒲図鑑

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はなのつかさ

花の司

Hana no tsukasa

 
伊勢系 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】淡い桃色に濃い紅色の筋 【開花時期】6月中旬

花被 : 外花被片の形状は円形で、大きく波打ったようになり、周縁部では特に顕著です。花被表面には細かい縮緬状構造になっていて、特に周縁部では目立ちます。淡い桃色の地に鮮やかな桃紅色の筋が目立ち、アイに使い部分に近いほど濃い紅色となります。開花が進むにつれて、退色して全体的に白い花色に見えるようになります。
内花被片はさじ状で、斜めに直立します。花色は白色で細かい皺があります。
花柱枝 : 鮮やかな紅桃色で、中心部はやや淡い色となり1本の筋が入っているように見えます。ずい弁はやや直立し、2裂に分かれ先端部はやや波打っています。
備考 : 1940年以前(昭和の初期より以前)に育成されたといわれていますが育成者は不明のようです。花茎はやや短く、葉は垂れ下がらないで剣のようにまっすぐに直立しています。花茎がやや弱いので風雨が強いときには倒伏しやすいようです。
伊勢系の品種は、基本的に3英花で外花被片が大きく垂れ下がるのが特徴ですが、本品種の場合は下垂するものの、花被片の波打ちが大きいのであまり垂れ下がっていないように見えます。
この写真は、本学・修士課程1年の唐澤健太君が撮影したものです。
参考文献 :
  1. 平松渚・中村泰基・田渕俊人.2009.ノハナショウブの変異性に関する研究(第13報)茎頂部が花柱枝化し、花被片が形成・発達する移行過程の外部形態と、細胞構造の推移に関する仮説.園芸学研究.(2):581.
  2. 中村泰基・田淵俊人・平松渚.2009.日本伝統の園芸植物、ハナショウブの特性に関する研究(第4報)伊勢系ハナショウブの外花被片の「しわ」(縮緬状構造)は、花被の向軸、背軸面の細胞形態の違いと伸長のギャップによって生じる.園芸学研究.8(2):579.

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