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英語で積極的に質問し自分の考えを英語でまとめました

環境農学科3年⽣柿川 桜さん

※現在、クイーンズランド大学での留学プログラムは行っておりません。

生物と英語への興味からこの学科を選びました

私は中学生の頃から理科、特に生物が好きでした。また外国人も訪れる観光地で生まれ育ったためか、英語への憧れがありました。海外プログラムを必修として実施しているこの学科は、そんな私にとって理想の学科だったのです。

実際に入学してからもその思いは変わりませんでした。授業では顕微鏡で細胞を見るミクロの世界から、地球規模のマクロの世界まで幅広い分野を学び、動植物の生態や地球環境についての知見を大きく広げることができました。

海外プログラムで私が選んだのは「オーストラリア」でした。有袋類など珍しい動物が多く、あたたかい国というイメージがあったからです。

教室を飛び出して自然の中で学びました

オーストラリアでの最初の2週間は実践的な語学学修が中心でした。実は当時の私はそれほど英語が得意ではありませんでしたが、間違ってもいいから積極的に発言するように心がけ、やがて先生と友だちの仲介役を果たすようになっていました。とにかく英語を話すことがとても楽しかったのです。

クイーンズランド大学での授業はオーストラリアの動植物のことから、環境問題、エネルギー問題まで興味深いものばかりでした。しかもそこでの学びは教室での座学はほとんどなく、自然豊かなキャンパスを巡りながらそこに生育しているユーカリなどの植物などに直接接して学ぶフィールドレクチャーが中心でした。

また、キャンパスを飛び出して近隣にある「ラミントン国立公園」や岩と砂でできた「ストラドブローク島」などへの泊まりがけのフィールドワークも興味深い体験でした。

ハイライトは「地域環境論」。5日間のニュージーランドでのフィールドトリップです。1日目はニュージーランド北島随一の観光地ロトルアで温泉と地熱発電、そして先住民族マオリの伝統文化に触れました。2日目以降は常温保存できる牛乳を作っている酪農家や林業の現場、ニュージーランド最大の表面積を持つ湖・タウポ湖、グローワームという不思議な光る昆虫が生息する洞窟、さらにオークランドの北にある野鳥の楽園・チリチリマタンギ島も訪れました。不思議な名前のこの島は、ヨーロッパ人がニュージーランドに持ち込んだ哺乳動物によって生態系が壊滅状態になってしまったのですが、野生保護区を設けて国を挙げての徹底した自然再生が図られた結果、現在のような固有種の鳥たちの楽園が復活しました。世界的にも珍しい自然再生の成功例です。

フィールドワーク
フィールドワーク
フィールドワーク
フィールドワーク
フィールドワーク
フィールドワーク

現地では英語で積極的に質問し自分の考えを英語でまとめました

ポートフォリオ

思い返すと海外プログラムの期間中、私は先生やガイドの方々をずっと質問攻めにしていました。その場で感じた疑問を解消し、少しでも多くの知識を得たかったからです。

先生方やガイドの方々も私の質問にただ答えるだけでなく「では、あなたはどう思うの?」「どうすればいいと思う?」などと問い返してきます。この頃になると私の英語力もずいぶん向上していたので、ある程度は自分の意見を言えるようになっていました。こうした質問と答えのやり取りの中で考えを深めていくという学びのスタイルが自分にとって、とても重要な経験となりました。ただ先生に回答を求めるだけではなく、自分の頭で考えることの大切さを知ることができたからです。

また私は日々学んだことを英語で詳細にメモして、その日のうちに撮影した写真やイラストを交えて、自分の考え(すべて英語のMy Opinion)をまとめるようにしていました。こうした積み重ねでできたのが、私だけの「ポートフォリオ」。これを見れば、その時に自分が何を見て、何に感動し、どのように考えたかが、今でもすぐに蘇ってきます。ほんとうはこれほど詳しい記録を残す必要はなかったのですが、「ここで経験したことと自分の考えを納得のいくまですべて英語で残したい」という思いから、自分なりに現地でまとめました。

ポートフォリオ
ポートフォリオ
ポートフォリオ
ポートフォリオ

海外プログラムを経験して、以前はほとんど話せなかった英語が自然に出てくるようになり、帰国後はアルバイト先でも外国人の接客を任されるようになりました。このように英語力に自信を持てるようになったことと、自分なりに考え、学ぶ楽しさを知ったことで、海外の大学院への進学も視野に入れています。私の見える世界と可能性をぐっと広げてくれたクイーンズランド大学での海外プログラム。“この学科に進学して本当に良かった!”今、心からそう思っています。