環境農学科の海外留学プログラムは、農学部系の大学には珍しく必修となっており、
2年次の3-4か月の留学を含めて4年間で卒業できるカリキュラムとなっています。
カナダのバンクーバー・アイランド大学へ留学
まずは、留学先の語学プログラムで様々な国の留学生と一緒に英語を学びます。それが終わると、フィールドワーク主体の専門科目を受け、自然環境における見識を広げるだけでなく、自然環境という分野を通して英語力を伸ばします。また留学中は、ホームステイによる滞在の中で英語の自然な表現を身に付け、文化の多様性を理解していきます。
大きく成長できる! 海外留学4つの特徴
多国籍な環境での英語学習
生態系、植物、農業の専門科目
4年間で卒業
自然な英語表現や文化を学ぶ
留学先での受講科目
科目名 | 主な内容 |
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General English 1 General English 2 |
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Ecology |
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Plant Science |
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Natural Resource Management |
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Regional Environmental Studies |
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※留学先や留学時期によって、授業で扱う材料や内容が異なります。また授業内容が変更になることがあります。
1970年代にカナダで始まった農学部の海外での学び
1976年、玉川学園創立50周年記念事業の柱の一つである「国際教育の振興」を推進するための最初のステップとして、カナダ・バンクーバー島に「玉川学園ナナイモ校地」が開設されました。その2年後、農学部の海外プログラムは始まりました。農学部の学生を長期派遣するようになり、最初は年1名だったのが数年後には2名となり、やがては8名ほど派遣するようになりました。
やがて、ナナイモ校地で多くの農学部の学生が学んだ実績を生かして、海外で授業を行い、単位も取得できるプログラムを作ろうという動きが学部内で広がっていきました。2003年、当時の生物資源学科生物環境情報コースのカリキュラムに、初めてマラスピナ大学(現バンクーバー・アイランド大学)で学ぶ約4か月間の海外プログラムを設けました。そして2006年には生物環境システム学科のプログラムに発展し、現在の環境農学科の海外留学プログラムにつながっています。
留学を通して自分の道を切り拓く力を!
私もナナイモ校地で1年間過ごした学生の一人です。私自身も学生時代に初めてカナダに到着したときはとても不安でした。今のようにインターネットがなかったので海外情報も乏しかったですし、英語力だってまったく自信がありませんでした。でもそんな不安な気持ちに打ち勝って、自分で状況を切り拓くことで人は成長できます。英語を学ぶモチベーションも高まりますし、異文化の中で過ごすことで比較文化の視点を持つことができるようにもなるでしょう。留学中の滞在はホームステイですが、ホストファミリーはもちろん、他国からの留学生とも共同生活をしますので、さまざまな国の友人を作ることもできます。
そしてこの海外プログラムで広がったグローバルな環境への視野を北海道など国内でのフィールドワークと関連づけていくこともできるようになるでしょう。
「海外プログラムに参加したいから環境農学科を選んだ」という学生も多く入学しています。私たち教員はそうした学生の期待に応えるためにも、これからもプログラムの見直しと改善を図って、実り多い4か月を過ごしてもらえるよう努力していきます。
バンクーバー・アイランド大学
(Vancouver Island University, Canada)
カナダ・バンクーバー島にあるバンクーバー・アイランド大学は、ブリティッシュコロンビア州の公立大学で、実学に非常に力を入れている総合大学です。大学周辺の自然豊かな環境を積極的に活かした授業が行われています。
My name is Sherri McKinnon and I am the Chair of the ESL program. It is my pleasure to welcome you to VIU! Our dedicated and experienced instructors make learning English fun! Our Nanaimo campus will give you a very unique Canadian experience and you will make many special memories with your international classmates. We hope you to see you soon!
ジョージア海峡に面した斜面に位置し、キャンパスからの景観は非常に素晴らしい大学です。おもにビジネスや水産業、先住民教育、芸術プログラムに力を入れている大学で、多くの留学生も積極的に受け入れており国際教育環境が充実しています。1995年に設立されたG. R. Paine Horticultural Training Centreでは、造園学や森林科学に関する教育を行っており、環境農学科の研修でも利用しています。
それぞれの附属教育機関には、様々な国から来た留学生が在籍していますので、多国籍な環境の中で英語を学ぶことができます。