研究室ガイド

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研究紹介

システム農学領域

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キノコ
微生物利用

食品から宇宙まで、微生物の可能性を探る

先端食農学科 システム農学領域 吉村 義隆教授

研究内容を一言でいうと?

健康に良いキノコの栽培方法や発酵食品の開発、地球外の微生物を探索する方法を研究しています。

微生物は食品や医薬品、環境浄化など、幅広く利用されており、私たちの生活に無くてはならない存在です。本研究室では、微生物が生産するエルゴチオネインという抗酸化物質に着目して、エルゴチオネインを多く含むキノコの栽培法や発酵食品の開発を行っています。さらに、火星など地球以外にいるかもしれない微生物を見つける生命探査法を開発しています。

研究室の自慢は?

微生物の扱い方や分析法を修得して、幅広い分野で研究できます。

学生の興味に応じて、様々な視点から研究を行っています。エルゴチオネインや生命探査に関連した研究の他にも、発酵を利用した規格外果実の有効利用など、微生物を使って、幅広い研究ができます。

Pick up

屋内でキノコを栽培しています!

タモギタケ

当研究室では、エルゴチオネインの他にも、βグルカンなどの食物繊維や、ビタミンDなどを豊富に含むタモギタケに注目して、有用成分を多く含む栽培法を研究しています。

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人工光植物工場
環境制御、光合成

新しい農業のカタチを考える

先端食農学科 システム農学領域 大橋 敬子教授

研究内容を一言でいうと?

厳密な環境制御で付加価値の高い植物を生産することです

完全人工光閉鎖型植物工場で野菜、ハーブや薬草の生産をしています。植物は環境要素の変動に応答して様々な生理反応を誘導します。特に光に対する反応は顕著で、光環境制御によって抗酸化物などの機能性成分や薬効成分の濃度をアップさせることができます。このように色々な光を使って付加価値植物の生産を行っています。

研究室の自慢は?

栽培技術だけでなく、簡単な電気工作の技術も身に付くこと

色々な波長のLEDを組み合わせて植物に照射します。市販品だけでなく、自分で工作するときもあります。その照射装置を使って植物を水耕栽培します。種を購入して自分たちで水耕栽培する方法を模索します。どんな植物でも水耕栽培しています。

Pick up

紫外線照射で抗がん剤成分濃度を300倍アップ!

ニチニチソウに含まれるビンブラスチンは抗がん剤に利用されています。葉身にUV-A光を照射すると自然光の下よりもビンブラスチン濃度が300倍にもアップします。

食品科学領域

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栄養生理
食品機能

何を食べたら健康でいられるの?

食品科学領域 原 百合恵准教授

研究内容を一言でいうと?

様々な食品成分の機能性を研究し、人の健康増進や疾病予防に貢献する!

日本人の平均寿命は世界でもトップレベルですが、一方で、健康寿命(健康上のトラブルがなく生活を送ることができる期間)は平均寿命よりも10年程度短いことが分かっています。この差を埋めるべく、様々な食品成分の機能性を研究しています。「機能性食品成分」「生活習慣病」「スポーツ栄養学」「分子栄養学」などが研究室のキーワードです。

研究室の自慢は?

食品の機能性に関する研究を多角的な視点から研究できます。

本研究室では、クエン酸、魚油、食物繊維など様々な食品成分の機能性について、試験管を用いた実験、動物実験、ヒトを対象にした実験、など多角的な視点から研究することができます。人のより良い健康に貢献することが目標です。

Pick up

クエン酸の摂取は生体に何をもたらすのか?

クエン酸は、TCA回路の中間代謝物です。このクエン酸を食品から摂取すると、代謝はどのように変化するのか?この変化は人にとって有益なのではないかと考え、研究を進めています。

keyword
機能性成分
光合成細菌

発酵の力で健康と環境浄化を

食品科学領域 佐々木 慧講師

研究内容を一言でいうと?

特徴のある発酵食品の製造方法や光合成細菌の利用法の探索です。

様々な条件で清酒やワインの醸造試験を行い、それぞれの製造条件が機能性成分にどのように影響するのか調べます。また光合成細菌という有用な微生物を、食品加工技術を活用して使いやすい形状に加工して水質浄化や水産利用に活用します。

研究室の自慢は?

発酵と統計解析を同時に体験できます。

発酵食品の製造条件は非常に多岐にわたり、微生物の働きも複雑で、狙った品質のものを作るには多くの経験が必要です。環境浄化においても同様で、それぞれの環境要因がどの程度浄化作用に影響するのか、単純には評価できません。本研究室では統計解析を活用して、様々な製造条件が機能性成分などの分析値にどのように影響するのか、環境要因が水質浄化にどのように影響するのか網羅的に調べる手法を研究しています。

Pick up

5-アミノレブリン酸(ALA)とお酒

ALAはアミノ酸の一種で、ミトコンドリアの活性化、免疫強化、など様々な機能性が確認されています。現在では光合成細菌を使ってALAを大量生産する技術が開発されています。ALAは様々な食品、特に発酵食品に多く含まれ、中でも清酒やワイン中に多く含まれています。ここではALAの高いお酒の作り方を研究しています。

keyword
食品保蔵
食品加工

より美味しく、長く、食べる!

先端食農学科 食品科学領域 李 潤珠講師

研究内容を一言でいうと?

食品の特性を活かした加工・保蔵方法を見出したい!

食品には水分、炭水化物、タンパク質や脂質などの様々な成分が含まれています。食品の加工・保蔵において、成分の動きは品質に密接な関係があります。食品成分の特性を把握し、それを活かした加工・保蔵方法を検討することで、食品を長く保存しても美味しく食べられます。

研究室の自慢は?

毎日接している食品と向き合う時間

毎日食べている食品に含まれる成分を把握し、加工・保蔵する時の成分の変化が食品の品質に及ぼす影響を調べます。食品の特性を把握することで美味しいものをより長く保存する方法を探っていきます。

Pick up

冷凍食品は美味しくない、、?

どちらが冷凍した野菜にみえますか?適切な凍結・解凍方法によって品質のよい野菜が食べられます!(左:冷凍・電子レンジ解凍したもの、右:生鮮・ゆで加熱したもの)

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鶏卵
調理科学

食品のおいしさを総合的に評価する

先端食農学科 食品科学領域 小泉 昌子講師

研究内容を一言でいうと?

食品のおいしさを評価し、新たな利用法を提案する!

食品のおいしさは、外観、香り、音、味、食感の5つの要素から成り立ちます。これらの特性について、様々な実験装置による測定や、ヒトが実際に食べて評価する官能評価を通して、総合的に解析します。これらの結果をもとに、その調理品を作るのに最適な調理工程や、食品の新たな利用法を提案します。

研究室の自慢は?

食生活に役立つ知識が身に付けられる。

鶏卵の卵白・卵黄は、熱凝固性・起泡性・乳化性に代表される調理・加工特性が、様々な調理に利用されています。このような食品の特性を、科学的に解析し理解することで、日々の食生活にも役立てられます。

Pick up

鶏卵を丸ごと食べたい!!

異なる鶏種が産んだ卵

卵黄と卵白は、タンパク質や脂質、卵殻はカルシウムが豊富です。そのため、卵殻を粉末化・液体化して、卵白・卵黄・卵殻を配合した卵調理品を提案することを目指します。