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    更新日 2025年11月14日

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花菖蒲図鑑

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11月中・下旬の状態(来年への株の維持・保存に向けて)

最近の地球規模の温暖化により、地上部の緑色の葉がこの時期まで残っていることが少なくありません。そこで、この時期には、10月と同様に根の張り方に注意しておくと、来年の地上部の生育の予測がつきますので、参考にしてください。特に本学では、「古花」を扱っている関係で、特にこの点は注意をしています。


鉢底より発根
1.この写真のように、鉢底より根が出ている場合、鉢全体に根が行き渡っているので、来年の生育も良好となります。


写真左:様々な株の状態
写真中:ばらした時の状態
写真右:ハナショウブの根(右に行くほど良い)
2.化成肥料をしっかりと上げている苗ですが、個体差があります。この鉢には様々な大きさの株がありますが、どれが最も生育が良好でしょうか?
これらの株を鉢から出してみると、真ん中の写真のように、根の張り方に違いが生じています。
水で洗ってみると、右の写真のように、左から右にいくにつれ、地上部の葉の成長速度が大きくなるほど、発根状態がすぐれています。注目すべきは、白色の太い根がどれくらいあるかが一番のポイントになります。


11月下旬ハナショウブの根(良好)
この写真のように、ほとんどが白色の太い根であれば、来年の生育は極めて良好となります。
なお、昨今の夏季の暑さにより、有機質肥料を入れた従来の方法では、11月の時期にこのような苗を育成することは難しくなります。本学では、用いた土は有機質は一切入っていないこと、化成肥料のみであること、通気を保ち、かつ発根促進剤を入れているので、40年を経過してもこのような貴重な古花品種を維持・保存することができていますので、参考にしてください。

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