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    更新日 2026年4月14日

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花菖蒲図鑑

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せんにょのほら

仙女洞

Sennyo no hora

江戸系 【英数】六英 【花色】赤紫色・白吹掛絞り 鮮やか/中輪 【開花時期】6月中旬(2023年は6月14日開花)

分類 : 江戸系の六英花で、赤紫色の地に白色の吹掛絞りが入る中輪花です。
花被片 : 花被片は円形で大きく波打ち、厚みがあります。花色はややくすんだ赤紫色の地に、白色の刷毛で掃いたような絞りが入り、アイの周辺は白色で、そこから周縁部に向かって細かな刷毛模様が散るように見えます。
花柱枝 : 花柱枝は白色地に赤紫色の覆輪が入り、先端は二裂して丸みのあるずい弁が発達します。軸方向に立ち上がり、先端部には鋸歯が発達し、内巻きになることもあります。ずい弁もくすんだ赤紫色です。
備考 : 仙女洞は、1849年以前に松平左金吾(菖翁)によって育成されたと伝えられる「菖翁花」の一つとして知られる歴史的品種です。本学での継続研究においても、花型や花柱枝の形態、刷毛模様の入り方など、菖翁花に特徴的な形質を多く備えていることが確認されています。ただし、刷毛模様には株間差があり、年次によっても変動が見られるため、すべての株が典型的な形質を示すわけではありません。
また、分子生物学的解析(複数年の反復試験)でも、仙女洞が菖翁花の系統に属する可能性が高いことが示唆されていますが、確定的とまでは言えず、現時点では形態的特徴と文献的背景を総合して判断しています。
花径は20cm程度の中輪花で、赤紫色の地色と白色の刷毛模様の割合は年によって変化し、赤紫色部分が多い年には花全体がやや濃く見える傾向があります(下段の3枚)。
文献 :
  • Takayuki Kobayashi and Toshihito Tabuchi. 2025. Characteristics and appreciation style of Japanese irises (Hana-syoubu) 1. Edo-group and Higo-group. Acta Hortic. 1434:379–386.
  • Makiko Mimura, Marina Takeuchi, Takayuki Kobayashi, Shun K. Hirota, Yoshihisa Suyama, Hirofumi Yamaguchi, and Toshihito Tabuchi. 2024. Genetic diversity in the traditional cultivars and wild ancestor (Iris ensata Thunb.) of near-threatened Japanese iris. Conservation Genetics 25:1079–1086.
  • 田淵俊人.2019.ハナショウブの品種分化の歴史と、品種育成の基になった原種のノハナショウブ.京都園芸 第103集 p46–50.京都府立植物園
  • 小林孝至・和田瞳・人見明佳・田淵俊人.2017.アイソザイム解析から見たハナショウブの起源—ノハナショウブとの比較—.園芸学研究 16(1):412.

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