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全人 2020年9月号 TAMAGAWA GAKUEN NEWSに取り上げられた
「国際科学技術協力プログラムに本学の研究が採択」の記事に
環境農学科の石川晃士准教授が掲載されています。

※『全人』2020年9月号(No.852)より抜粋

国際科学技術協力プログラムに本学の研究が採択

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の令和2年度新規採択研究課題に、農学部・学術研究所菌学応用研究センター 渡辺京子教授が研究代表者を務める「難防除病害管理技術の創出によるバナナ、カカオの持続的生産体制の確立」が条件付き*で採択された。SATREPSは科学技術振興機構(JST)と国際協力機構(JICA)とが連携して日本と開発途上国との国際共同研究を実施するプログラム。

研究の主題は、バナナとカカオの重要病害への持続的かつ効果的な防除。発展途上国で深刻化し、世界的に解決が急がれている課題のひとつ。日本側の複数機関とともにフィリピンのセントラル・ルソン大学、農業省と5年間の共同研究を行い、植物健康診断や病害診断薬の技術開発のほか、診断および病害発生予察が可能なAIを開発する。技術者・研究者の育成で現地の政策改善につなげるとともに、両作物の地球規模の食料安全保障、環境への配慮、産業従事者の生活向上をめざす。

*今後、外務省による相手国政府との国際約束の締結、JICAによる相手国関係機関との実施協議の上、研究を開始するが、相手国や各機関の情勢により計画変更などが生じる可能性があるため、現段階では条件付採択となる

2020年2月、調査に向かったダバオのバナナ園にて同行した現地企業のスタッフとともに。右から4番目が渡辺教授、同6番目が共同研究者の農学部石川晃士准教授
Research Project headed by Professor Kyoko Watanabe is chosen as a Newly Conditionally Adopted Project by Science and Technology Cooperation Program (SATREPS).
病害により幹が変色してしまい、立ち枯れたバナナ。途中まで生育した実とともに廃棄される。各地のバナナ農園で同様の被害が広がっている
Banana Farm damaged by the Disease. Farms Around the World are Susceptible to Further Damage.

バナナ・カカオの難防除病害管理技術の創出を目指した国際共同研究がスタートします