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ニホンジカによるアカギツネへの影響を解明! 關義和 准教授

各地で増加し森林生態系への影響が問題視されているニホンジカ

近年、シカの増加によって森林の様相は大きく変化しています。栃木県の奥日光地域では、シカによる植生改変によってネズミ類は減少した一方で、一部の昆虫類や土壌動物は増加したことが明らかになっています。では、これら小型の動物たちを採食する捕食者にも影響は生じているのでしょうか。

本研究において、シカによる影響の程度が異なる防鹿柵内外でキツネの食性と個体数を比較した結果、キツネはシカの影響に対して食べるものを柔軟に変えていることが明らかとなりました。また、キツネがシカ(ニホンジカ)の幼獣を頻繁に捕食している可能性が初めて明らかとなり、今後のシカの管理を進める上でも重要な発見となりました。

論文名 Effects of sika deer density on the diet and population of red foxes
掲載雑誌 European Journal of Wildlife Research, 2021, vol. 67, Article number 30
URL https://link.springer.com/article/10.1007/s10344-021-01475-5