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学生が卒業研究で取り組んだ内容が国際誌に掲載されました!
關義和 准教授

クリハラリスの環状食痕

クリハラリスをご存じでしょうか(日本ではタイワンリスとも呼ばれています)。日本にはもともと生息していなかった動物で、特定外来生物に指定されています。日本に導入されて以降、個体数増加や分布拡大により、人間生活や生態系にさまざまな影響が生じているため早急な対策が求められています。本研究はクリハラリスの目撃地点と周辺環境の関係を調べたもので、小面積の緑地しかないような市街地環境であっても緑地間を移動しながら本種が個体群を維持している可能性を明らかにしました。近年、市街地での目撃例が増加していますが、その背景にはこうしたクリハラリスの生態が関係していることが示唆され、今後の分布拡大防止策を考えていく上での重要な発見となりました。

論文名 Habitat selection of invasive alien Pallas’s squirrels (Callosciurus erythraeus) in an urban habitat with small fragmented green spaces
掲載雑誌 Mammalia, Article number 000010151520210071
URL https://www.degruyter.com/document/doi/10.1515/mammalia-2021-0071/html