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[卒業研究]4年生から3年生へ、実験技術の引き継ぎ
上原 歩 准教授

今回は、持続的農学領域にあるいくつかの専門分野のうち、上原が担当する「植物生理生態・植物化学」のお話です。
当専門分野では、資源植物の持続的な利用の促進や、植物が生育する環境での適応戦略の解明を目指し、植物中に含まれる色素や機能性成分の分析をおこなっています。卒業研究が終了したこの時期は、4年生から3年生へと、その実験技術の引き継ぎがおこなわれます。

植物の栽培管理方法のほか、植物体の部位によって異なる抽出方法(写真1)、分析のための試薬調整(写真2)、分析機器の使い方(写真3)、そして機能性物質を特定するための最初のステップ、抽出液を濃縮する方法(写真4)など、1年間かけて培った技術と知識を、次の科学の発展を信じて3年生へと託します。

写真1:根茎はおろしてから抽出します
写真2:試薬調整は正確におこないます
写真3:色素分析に欠かせない分析機器(HPLC)です
写真4:抽出液をエバポレーターで濃縮していきます